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2012年12月 7日 (金)

師走はお疲れですなMichael Orrな日

Michael_orr_2  いやぁ、久しぶりです。もう毎回書き出しこうなっちまうね。更新頻度低すぎます。はい。まあまあ、更新するだけましっつーことで。許してくださいな。それにしても毎年師走は忙しい!語源が忙しいとかなんとか…そんなうんちくじみたことは全く知識の範疇にないですが、それにしても忙しい。やっぱ、販売業ならではなんでしょうか。特にレコード屋は、セールが目白押しで、そのための準備、訴求、さらになんといっても商材確保のための査定が半端ないっす。1日ごとに締め切りの査定があり、通常業務をこなしつつそれも行っていくんだからそりゃ大変すよね。でも、この季節買取が普段よりも多く、色々なお客さんが売ってくれるから普段見ないアイテムが多数入ってくるのは正直いってワクワクしますね。つい先日も、4年以上査定やってきて一度も見たことないCDに出会いました!国内盤で、巻き帯現存!っつっても廃盤CDコレクターの人にしか通じないと思いますが…(ちなみに、僕はレコードコレクターですよ)。だって、年間で2万枚ほどは査定やってるんですが、それで4年見ないっつーことは単純計算で8万分の1。0.0001%!もうよく分かんないっす(計算あってるかもね)!それをセールで取り合う画を想像するとよだれが出ますね。ご飯大盛り3杯食べれます。いや、それは嘘です。とながなが文章書き連ねましたが、忙しい師走に身体を癒してくれるピースフルかつ神聖な一枚を。。。本日は、Michael Orrの「Love Will Rise」をご紹介。

最近、海外からレコードを買うという危険な遊びを覚えまして、それの通算3枚目。さらに、海外のレコード屋から直接購入したものとしては初のアイテムになります(パチパチ)!うちのお店にも年に何回か買付に来るスウェーデンのレコ屋Record Maniaさんからの直輸入品でございます。81年、ゴスペルの老舗Birthright Recordsからの作品。そう、何を隠そう本作はゴスペル作品ということになります。以前もInfinityを紹介させていただきましたが、やはりゴスペルにはまだまだあなどれない作品が多数眠っていると肌で感じますね。

本作は、かの「USブラックディスクガイド」~究極のLPコレクション《グループ編》~でもおなじみハゲ魔人ジャケ「Spread Love」を残していたMichael Orrの2ndにあたる作品(こちらのジャケも強烈ですが…)。古くから名盤として知られる1stがCounterpointから再発されたときにCDにはボーナストラックとして3曲が追加収録されていたことを覚えている人は少ないかもしれない。個人的には本編よりもボーナストラックの方がずっと好みであり、特に"I Don't Know You"は最高のモダンソウルであると感じていた。こういった情報をネット上で追っかけている過程でこちらのLPが出ていたことに行き当たったのだ。それ以来ずっと欲しいとは思っていたのだが、ついぞ出会う機会はなくようやく海外のレコード屋から通販で購入に至るということになるのである。こんな顛末は本人以外どうでもいいだろうが、内容は全く見逃すことが出来ないものになっている。やはり、核となるのはMichael Orrの抜群の作曲センス。ゴスペルというとどうしても歌力まかせやクワイア的展開で押し通し楽曲そのものがおろそかになりがちだが、本作では世俗に接近したモダンソウル調の完成度の高い楽曲が並ぶ。81年ということもあり、生音中心だが絶妙にシンセが絡んでくる音はこの近辺の音が好きなものにとっては生唾モノ。Michael Orr自身の歌唱は結構イナタく好き嫌いがはっきり分かれそうだが、本作では裏方に徹し女性にヴォーカルを取らせてる楽曲も多くそこが成功に繋がっているように思えてならない。やはり、NO.1は先述の"I Don't Know You"。これは、Michael Orr歌メロのセンス、楽器の生音とシンセの混ざり具合、徐々に盛り上がっていくゴスペル的展開が奇跡の邂逅を果たした一曲である。そして、健気に歌うDebra Laws似女性ヴォーカルがまた合う合う!これに何も感じない御人は不感症認定いたします。他収録曲もレベルが非常に高く、「Jesus」なんかをものともしないTHE日本人なあなたにはオススメたっぷりてんこ盛り。極上のモダンソウルが居並ぶ展開は甲乙つけがたく、"Jesus Is Coming Again"、"This Is A Blessing"、"God's Give Me A Comforter"なんかはありえないくらいに完成度が高い。さらに、前作収録曲をブギー仕立てで再録した"Spread Love"も素晴らしいダンスチューンだ。アルバム通してここまでよい曲が並ぶアルバムも珍しく、もう少し話題に上ってもよさそうなものだが、ゴスペルであるがゆえに排除されている部分はあるのだろう(実際、ボーナス追加曲も一目でゴスペルと分かるタイトルはあえて避けられている)。僕の購入金額は送料込みで、諭吉さんとちょっと。高い買い物であることは間違いないが、これは一生モノのアルバムということでよしとしよう(ちなみに、その月レコードとCD併せて4万円ほど売ったんで堪忍してちょ)。

2012年8月31日 (金)

人一人暮らしながら、Cindyな日

Cindy_2  私事ですが、齢27にして初めて実家を出て1人暮らしを始めました。まあ、1人暮らしといっても、実家から二駅しか離れていない近場ではございますが。。。とは言え、やはり引っ越すことには変わりはなく、レコ好きとして初めに考えることは、やはり「このレコードとCDどーしよ…」っつーことなんすよね。。。若輩者の私ではありますが、レコードとCDの総量はおおよそ5,000枚ほど。まず思ったのは、「全部持ってくのは到底無理!」っつーこと。じゃあ、「ある程度持って行って残りは売る」っつー考え。いやいや、ここまで相当苦労して集めた資料ちゃんたちはそう簡単には手離さへんでー!!っつーことでこの案は却下。やはり、実家に大半置いてって、厳選して持って行くという無難な案に決定(おとーさん、おかーさん、ありがとう!)。そうと決まったものの頭を悩ませるのはやはり取り捨て選択です。Heya_4いや、やってみると案外難航はしなかったのですが、今まで一軍を置いていた棚からは一枚も持ってこなかったというのはちょっと意外性のある選択だったかも。その一軍を選定したのが5年以上前っていうこともあるが、比較的最近買った優良株を持って行くことにした。やっぱり、そっちの方が新鮮味があるし、まだ聴いていないものも入ってるしね。でも、現金なもんで、レア盤はかなりの確率で選んじゃうっつー。なんすかね、このびんぼー症。。。そんなこんなで、450枚ほど持って来ました。うーん、普段聴く分には全く困らん。残りの4,550枚はいったいなんだったんだろうなんて思うけど、入れ替えたりもするだろーしさ。ちょい大目に見てよ。ちなみにCDは一枚も持って来ませんでした。やっぱ愛着の差が出たね。でも、MIX-CDの好きなんだけは持って来るかっつー案もあるにはあるんだが。やっぱ、スペース的な問題もあって、やっぱレコ優先っしょっつーね。そんな、引っ越ししてまで持って来た愛着盤の中から本日は、Cindyの「Love Life」をご紹介。

日本人女性シンガーCindyがKittyから86年に発表したアルバム。あまり高名なアルバムではないのですが、好事家たちには古くから知られる隠れた名盤らしい(他ブログでも紹介多数)。かくいう私も全く知らなかったのですが、某中古レコードショップチェーンの渋谷店に行ったら、ソウルコーナーでお初にお目にかかりました。最初、「んー、なんかのアルバムの国内独自ジャケかな」なんて思い拾い上げてみると、帯に「スティーヴィーワンダーの秘蔵っ子ヴォーカリスト…」の文字が。「へー、どれどれ」とか思いながら、裏ジャケ等見てみると、どうやら和モノのレコードらしいということが発覚。あまりよく分からないが、780円だしおもしろそーだから一応買っとくかと購入決定!家に帰り聴いてみると、しょっぱなからチープな80'sポップサウンドにウンザリし、トントントンと聴き進めていたところ、3曲目でピタリと止まった。そう、それが本ブログでも紹介しようと決心するに至った名曲"Inside Of Your Love"だったからだ。良質なポップスを感じることができる切なメロウミディアムというのが一番適当かな。エレピから始まり、日本産であることを感じさせる歌唱と切ない歌メロ、そしてなんといっても抜群のセンスをみせるのがコーラスワークだろう。70年代のコーラスグループものを聴いているようなスウィートな気分に浸れることは請け合いで、ここらへんがソウル好きの心を引きつけているに違いない。このコーラスをアレンジしたのがCindy自身であることにもビックリさせられた。すぐにネットを調べると、この後彼女は中山美穂のプロデュースでヒットを生んだらしい。納得。なんたってこんなセンスあるメロディライン作れるだからなぁ〜。この他の曲は時代性もあり出来は芳しくない。他のブログで"Inside Of Your Love"と並ぶ良曲として挙げられている"Try Your Luck Again"は個人的には悪い曲ではないが、何も感じない曲でしかない。やはり、そう思わせられてしまうくらい"Inside Of Your Love"が素晴らしいということなのかもしれない。ちなみにStevie Wonderは2曲をプロデュースしていますが、駄作。はっきり言って空気です。このアルバム、なんとCDも出ているのですが、そちらの方がレア!レコードが2,000円、CDが3,000円といったところでしょうか。是非、お手に取ってみてくださいませ。

2012年4月 5日 (木)

桜の季節の不安を吹っ飛ばすSweet Thunderな日

Sweet_thunder また桜の季節がやってきた。花なんてほとんど興味はないけれど、桜だけはどうしても目に入ってくる。単純に植えられている数が多いこともあるだろうが日本人の深層心理に刷り込まれているというか…。幼稚園の入学式から大学の卒業式まで自分の人生の岐路にはいつもあのピンク色の花が咲いていたような気がする。実際そうでなくてもそんな気がするのはそう刷り込まれているからなのではないだろうか。でも、頭の中を支配するそんなおぼろげで蜃気楼のような桜の中で実体としてはっきりと思い出すものがひとつだけある。 名所と呼ばれるようなところのものではなく、近所の空き地にあった。そこは都内の小さな一軒家が建つくらいの大きさで、背が低くて頭がでかい桜が一本生えていた。春になると花が空き地を埋め尽くし、道路まではみ出るくらいだった。初めて見た時は、その狭い空間を埋め尽くすさまに圧倒された。それを見つけた年から春になるとそこの脇を通ってその桜を眺めた。Sakura_6 止まってみるようなことはなかったけれど、毎回「やっぱ、こいつはすごいな」と思っていたことは確かだ。数年前、また春になったのでそれを楽しみにいつもとは違う帰り道を通り、今年もあいつを眺めておくことにした。が、着いてみるとそこにはピンク色のふてぶてしいまでにでかい塊はなく、本当にちっぽけなただの空き地になっていた。空き地の真ん中には切り株があった。そして数ヶ月後には駐車場になり、切り株もなくなっていた。なんか寂しいようなむなしいような気持ちになったことを覚えている。自分にとっての春は、なぜか少し不安な気持ちになることがある。なんだかよく分からないけどそう思う。それこそぼんやりとした不安か…。実体のある桜はなくなって、残ったのはおぼろげな桜にぼんやりとした不安。春は自分にとって向いてないのかもしれない。。。なーんてちょっと物思いにふけった文学青年風に書いてみたけど、いい音楽があるとそんなこともどうでもよくなるもんなんだよね。そこが自分のいいとこだったり♪そんな感じで、本日は春の処方箋Sweet Thunderの「Horizon」をご紹介。

79年、WMOTレーベル発。後にソロでも活躍するBooker Newberryを擁した白黒混合4人組ヴォーカル&インストグループによる作品。アルバムは3枚残しているが本作が最終作となる。彼らのアルバムは1STはまあまあといったところだが、指からビームジャケの2NDはそのジャケのクオリティに反し完成度は高い。特に"Baby I Need Your Love Today "を筆頭としたメロウな楽曲はすこぶる快調だ。それでも、迷いつつこちらを紹介したのには訳がある。それはミラクルな一曲を収録しているからに他ならない。その一曲とは、A面ラストを飾る"I Leave You Stronger"。コーラスグループのバラードといったスウィートでスロウな展開でスタートするも、曲の中盤で一気に転調しパーカッションが入ったアップナンバーへに早変わり。これがまさしくこみ上げ系とでもいうべき一曲で、フリーソウルファンも必聴のメロウモダンダンサーなのだ。パーカッシブなビートの上に響くホーン、殻を割ったように躍動するBooker Newberryのヴォーカルと完璧だ。この曲は、まさしくちゃんと聴いていないと得られないご褒美とでも言うべき存在。実際、僕がレコ屋で店頭に立っているときにこの盤を試聴したお客さんがいて、少し聴いてからキャンセルした。そこで、キャンセルされたレコードを取り出し店頭でこの曲をかけていると、転調してからちょっとしたところでさっきキャンセルしたお客さんが戻ってきて、「やっぱ、これ買います」と恥ずかしそうに言って買っていった。こういうときにレコ屋をやっててよかったなと思う。自分の知識を生かして、商品を売ることができ、お客さんも満足するからだ。しかし、この場面ではこの曲がそれだけのパワーを秘めているという証拠も示したと思う。やはり素晴らしい一曲であることが再確認できた。他収録曲は、スロウに佳曲はあるものの取り立てて述べるようなところはない。アルバムとしての完成度は2ndの方が高いと言ってしまってもいいかもしれない。しかし、"I Leave You Stronger"、この曲だけは忘れずに最後まで聴いていただきたい。そうすれば、このアルバムを買わないわけにはいかないはずだから。

2011年9月29日 (木)

アーセナルを愛しながら、Hugh Masekelaな日

Hugh_masekela_6 またまた、久しぶりの更新を。やめたのか…と思わせつつまだやってますよと。最近は部屋の整理をしていて、奥地から発掘された埃まみれのレコ箱に入っていたヒップホップレコードを70枚近く、さらに奥地にあった漫画やら雑誌やら本やらを200冊くらい処分いたしました。ヒップホップは基本的にはCDで聴いてるから、まあいっかなと(好きなのはレコでもとってあります)。それにしてもこれだけの量処分しても1万円ちょっとにしかならないんだから哀しいね…。まあでも、雑誌とか散乱してたし、と部屋が少し片付いたことをポジティブに捉えまひょ。雑誌といえば、定期的に購入しているものは音楽系ではWax Poetics Japan」と「Groove」くらいか。それよりも熱を入れて買っているのが、サッカー雑誌!Footballista_2 特に「Footballista」は海外サッカーの最新情報が週刊で捉えられるので、愛読している。「ウイニングイレブン」から海外サッカーに興味を持ち始め、1年前くらいから本格的に見ているだろうか。愛するアーセナルの試合は9割方リアルタイム観戦しております!昨日も1時に寝て3時半に起きるという強行軍で、チャンピオンズリーグを見ちゃったもんね♪これが今日みたいに休みだと昼まで寝てられっからいいんだけど、仕事ある日はツライっす。でも、グーナーだからしゃーないんです。応援しているチームがあるとやっぱり段違いに楽しいもの。そのかわりチームが負けるとむしゃくしゃしたり、眠れなくなったりするのでご注意を(笑)。さてさてそんな感じで本日も本業の音楽から、Hugh Masekelaの「The Boy's Doin' It」をご紹介。

南アフリカ出身のホーン奏者Hugh Masekelaが75年Casablancaから発表したアルバム。南アフリカ出身ではありつつも、活動の主だった部分はアメリカで行っており、アフロ感覚を取り入れたジャズを演奏しているという印象が強い。Fela Kutiがアフリカ音楽にファンクやジャズの要素を入れてアフロビートを作り上げたのとは逆のアプローチで音楽を制作しているところが非常に興味深い。さらに本作では、ナイジェリアのラゴスで録音を行っており、ジャケ裏には"Dedicated To Fela Ransome-Kuti"という表記まで確認できる。当時、精力的に活動し名作を連発していたFela Kutiの音楽からの影響は、ホーンのフレーズやパーカッシブなビート、コーラスの掛け声など端々で散見される。しかし、アフロビートそのものを再現してるわけではなく、その音楽性をジャズに落とし込んでいるという印象が強く、ジャズファンク、アフロ、フュージョンなど多用な要素が交じり合った音は非常に面白い。幕開けを飾る"The Boy's Doin' It"はアフロジャズファンクといった様相の一曲で、強烈なベースとパーカッシブなビート、浮遊感のあるホーン、呪術的掛け声が渾然一体となったダンスチューン。続く、"Mama"はヴォーカルも乗っており、アフロソウルといった趣が強い。"Excuse Me Please"はアフロポップ的で陽気なメロディも出てくる楽曲で個人的にはイマイチ…。B面頭の"Ashiko"はタイトルからも分かるとおりアフロ色濃厚な楽曲で、アフロビートが再現される展開はまさにFela Kuti直系といえる内容になっている。"In The Jungle"ではやはりアフロファンク~ソウルといったUS meets Afroな音楽性が全開に。ラストを飾る"A Pearson Is A Something"は、Lonnie Liston Smithの楽曲かと間違うようなメロウでいてスピリチュアルな雰囲気が漂うフュージョン。しかし、ここでもHugh Masekelaが吹くホーンはFela Kutiが奏でるようなフレーズを意識しており本作で目指す方向性にブレはない。"Excuse Me Please"以外の楽曲は総じてレベルが高く、アルバムとしても完成度の高い作品に仕上がっていると思う。

"The Boy's Doin' It"⇒http://www.youtube.com/watch?v=af2mqLoR9UE
"Mama"⇒http://www.youtube.com/watch?v=rYiTfz6CAC0

2011年5月 4日 (水)

地震と猟盤とInfinityな日

Infinity 地震から一ヶ月以上経ちました。久しぶりの更新です。あの時は、仕事中だったのですが、生まれて初めて経験する大きな揺れに正直びっくりしました。でも、内心どこかで、「大丈夫だろ」という考えが働くところが人間の恐いところ。周りのCDやレコードを押さえるという行動をとったのみで、外に一目散に逃げるといったことをしなかったのは今考えるとよりよい判断を下していなかったのではないかなと思ったり(それで死んだらやだもんね…)。でも、自分の行動より興味深いのがお客さんの行動。一目散に外に出た人もいたけど、そのままレコードを掘り続けている人も結構いました。さらに地震が一度収まって、お客さんを外に誘導しようとしたら、どうしても買いたいっていう方が何人かいて、やっぱりすごいなと。その人々のディグの執念こそ、まだまだ中古レコード業界が捨てたもんじゃないっていうとこなんではないのかなと。びょうきですよ、みんな(褒め言葉ですのであしからず)。そういえばRyoubannikkiこの前、戸川昌士の「猟盤日記」を読んでいたら、最後の方に「コレクターと阪神大震災」っていう特集があって笑いながら読んでしまった。やっぱり15年前からレコ好きはちっとも進歩してないなぁと。結局、あほなんですよ、みんな(こちらも褒め言葉ですのであしからず)。この本の他の部分を読んでいてもつくづくそう思います。みんな思考回路が似ていて、どうやってレアなもんを掘り出して自分のものにしてやるかっていう行為のループです。 大人になっても宝探しがやめられないんだよなぁ。みんなワンピースよりよっぽど海賊王なおっさん達です(読んだことないけど)。ちなみに自宅では、ターンテーブルが二台床に落ちていて青くなったけど、全然プレイ可でした(ありがとう、Technics!)。ターンテーブルに乗っていた500円のレコが破損したのとCDケースが少々割れたのみという極小の被害状況で安心しました。家に帰る前は、あれが割れてたら引くなぁと思っていたレコは全部無事でなにより。今日はそんな割れて欲しくなかったレコの中から、Infinityの「Spread The Word」をご紹介。

84年発表のアルバム。カリフォルニアはハリウッドの小レーベルMessage Recordsに残されたマイナーゴスペル作品。最近、何か面白いものはないかなと安く売っているゴスペル作品でピンときたものを重点的に買っている。だいたいハズレなんだけど、これの内容はピカ一で、モダンソウルが好きな人には直球ど真ん中な作品だと思う。ゴスペルはやっぱりクワイアとかのあの感じになっちゃうとちょっと厳しいんだけど、少人数編成のグループなんかだとGOOD!特に楽器演奏者なんかのクレジットがあったりすると、さらにいい気がする。それでも難しいのは、リードがバリバリのバリトンヴォイスだったりする時だけど、これはテナーとコーラスが中心で歌もかなりいいときているんだよね♪音的には80年代前半のまさしくアーバンメロウといったサウンドで、それが当時のメジャーでのソリッドなサウンドにならずまろやかな生演奏で再現されているところが素晴らしい。特にメンバーのRodney Bellというヴォーカル兼キーボード奏者の書く曲がよく、彼によるソングライティングである"Peace And Harmony"、"Tell The World About It"の2曲は絶品だ。前者はメロウなサウンドに柔らかいテナーのリード、甘いコーラスが乗る極上ミディアムモダンソウル。後者は爽やかなカッティングギターから始まりピアノとサックスが絡んでアーバンな雰囲気を醸し出すミディアムダンサー。それに続くのは、"Peace And Harmony"をRodney Bellと共作するLeonard Lothlenがペンを握る"All The Way With The Lord"。こちらもメロウなミディアムモダンソウルで、リードとコーラスの絡みが絶品!隠し味に使われているパーカッションも絶妙です。その他の曲は味わい深いスロウありちょっとキツイなっていうものも若干ありますが、それでも全体の完成度からいうと同年代の普通のソウルを見渡してもこれだけのものは数えるほどではと思えてしまうほど。レアリティも結構高く、海外オークションでは$100オーバーで取引されている模様。でも、この内容知っててもってなかったら、$100出しちゃうかも…。これは全ソウルファンにオススメしたい逸品です!

海外amazonサイトでmp3で販売されているようです(しかも全曲試聴できる!)⇒ http://www.amazon.com/Spread-The-Word/dp/B000R031KY

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