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2007年7月 5日 (木)

Common Senseを超えたCommonな日

Common アーティストが自分のキャリアの序盤で大傑作を作ってしまった場合、それを超える作品を作り出すのは非常に難しい。特に有名なのがヒップホップ界のNASとSnoop Dogg。彼らはともにファーストアルバムで時代に強烈な印象を残してしまったがために、新しいアルバムが出るたびその1枚目と比べられてしまっている。時々、もう1枚目を超しただろうといったレビューがなされることもあるが、それを僕自身が実感したことはない。二人とも1枚目というものを度外視した場合、良作を次々に出しているとはいうことが出来るのだが…。その1枚目が圧倒的なのだ。でも、それを超した人間がいる。それは、Common。今日は、彼の「Be」をご紹介。

05年発表。通算6枚目にあたるアルバムだ。彼の2枚目、「Resurrection」はヒップホップ史に燦然と輝く、完成度の高い1枚であり、彼がこれ以降この作品を上回る作品を世に出すことは正直不可能だと思っていた。それほどまでにすばらしい内容で、曲も粒ぞろい、アルバム全体の流れも最高であった。その作品を彼は超えることが出来たのだ。

Commonが最初に出てきたときは、ヒップホップ不毛の地から出てきたニューカマーのような捉えられ方であった。しかし、その地でNo I. D.という有能なプロデューサーに出会い、良盤を連発していくことができた。一時はクエストラブなどと組み、ニュークラシックソウル勢とつるんで作品を出していたが、またシカゴの地に戻り、そこでNo I. D.の弟子Kanye Westに出会い、さらなる傑作を残すことが出来た。やはりCommonはシカゴなのだ。あのメロウで爽快なソウルを数多く残してきたシカゴという地にこそ、Commonとベストマッチな音がある。

しかし、Kanye Westという男には感心させられる。この作品を聴くまではそんなたいした男だとは思っていなかった。しかし、この作品、John Legendの「Get Lifted」を聴いて、飛ばされた。メロウな音作りをしつつ、こんなに高度なものが作れるのか、ということに非常に驚かされたのだ。聴いていると、ヒップホップは本当に今までのソウル(特に70年代)というものを吸収しえたのだなと感じた。今までのヒップホップはソウルを利用したヒップホップであったが、Kanye Westの音はソウルを吸収して出てくるヒップホップだと感じた。その最高点がCommonのラップとも絶妙にマッチした本作だ。収録時間43分弱。まさに完璧。曲ごとの説明は不要だろう。21世紀のソウルでもあるヒップホップだ。

いやあ、褒めに褒めました。Kanye Westを。でも、それに値してるよ。それだけ素晴らしい。アングラジャジーヒップホップ連中(それにはそれのよさがあるのはまた確かなのだが)とはレベルが違うな。メジャーでやっていくだけの質の高さがある。

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