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2007年8月

2007年8月31日 (金)

Guessな日

Guess いやぁ、今日は昨日の終わりの方で書いたんだけど、ヤフオクでの音楽購入について書こうかなと。音楽好きの人はどうしてるのかなぁ。やっぱり不安だったりするもんなのか?僕の場合はというと、やっぱりちと不安があるなぁ。傷の具合って人それぞれで判断が相当違うだろうから。例えば、ユニオンのB盤一つとってもその店・商品ごとに相当幅があるわけだし。だから、レコには手を出さない。やっぱり、傷がもろに音に跳ね返ってくるかんねぇ…。でも、CDならその点はOK。再生さえしてくれれば、ある程度傷があったって、気になんないしね。だから、昨日もCDに手を出してみたんだが、競り負けたと。それが残念でねぇ…。で、今度は勝ちたいなとか考えつつ、今日はGuessの「Guess」をご紹介。

94年発表。本作はメジャーのワーナーから出されている盤なのだけれど(ちゃんと日本盤まで!)、ソウル好きも十分納得できる一品。というより、相当ハイレベルです。歌も音も。この不適なグラサン二人が写る怪しいジャケを見ただけで、たいていのソウル好きの鼻は動くんじゃないかな。その予想通りにかなり歌える二人。で、中心となってその音を手掛けるのがMichaei J. Powellというのがこれまたでかい。Chapter 8を率いていた彼のプロデュースワークとなると、80年代が中心となるが、90年代に入っても細々とだが、いい作品を手掛けている。そんな彼が作る音はそこはかとなく80年代の残り香がする甘い音で、これが熱唱するアーティストとはよくマッチする。そんな代表例が冒頭の"Shu-B"。しょっぱなこれがくると、後はただただ流れに身を任して耳を傾けるのみ。前半の6曲目くらいまでが最高の流れかな。Michaei J. Powellがつくる甘~い音とGuessの歌唱をぜひ堪能あれ。

ヤフオクは服とかは買ったことあんだけどね。でも、出品はまだしたことがない。出したいものは結構あったりすんだけどなぁ。今はSeamoとなって、紅白にも出たシーモネーター(& Dj Taki-shit)のデビューミニアルバムとか(むかーしむかし、吉祥寺のユニオンのアウトレットで100円購入)。てか、Dj Taki-shitはどこいったんだ(ミックステープも持ってんだが)?!

2007年8月30日 (木)

Masqueradersな日

Masqueraders このブログも始めて二ヶ月ちょい経つかな。まあ、少し休みもするけど、のらりくらりと続けています。とかいう書き出しをしてしまうのは、あんまり書き出し部分に書くことが無いからか?!って勘ぐられそうだけど、実際そうです。でも、ブログやミクシィで日記を毎日更新できる人ってマジですごいと思いますわ。日記じゃ、んなネタないっつーの。僕の毎日はかなりルーチンな感じなもんで…。でも、そんな余暇を使って聴く音楽、読むマンガ、見るテレビなんかが良かったりすんだよね。日々の中での小さな楽しみといいますか(ってちょいクサイな)。おっ、これくらいで書き出しの枠は収まったかな。って、そんなん書くか書かないかも自分のさじ加減なんだけどね。まあ、自分の満足度は達成したっつーことで、今日はMasqueradersの「Everybody Wanna Live On」をご紹介。

75年発表。ジャケだけ見るといったい何のジャンルかよく分からないかもしれないが、れっきとしたソウルのグループ物。このグループ、あんまりメジャーではないのだけれど、僕が確認済みのものだけで、アルバムを三枚出している。この頃のソウルグループでアルバム三枚出せたっていうのは、それだですごいことで、やはりある程度の実力者であるということが分かるというものだ。プロデュースはかのIsaac Hayes。Isaac Hayesは、ニューソウルの文脈で捉えられることも多いんだけど、本作での音作りはベタなグループ物に仕上げている。でも、実力派のリードがいるこのグループにはそれが良く合っている。その安定感たっぷりなヴォーカルがあるため、スロウでもアップでもちゃんと聴かせる内容になっているのがうれしい。しかし、一曲挙げるとなると、"( Call Me ) The Traveling Man"ってことになっちゃうかなぁ。この感じはちょっとべたついてて、好き嫌いが分かれそうなんだけど、やっぱり歌メロが最高ということもあるし、僕としては一番。それに続くのがスロウの"Baby It's You"、ミディアムの"Sweet Sweeting"辺り。収録曲は押しなべて高水準、値段も安いアルバムということでお買い上げお願いします(笑)。

わぁー、ヤフオクで始めてCDに入札入れたのに負けてしまったぁ。んー、欲しかったなLv & Prodeje。夏に聴きたいウェッサイのいっぱいあんだよなぁ、まだ購入してないやつで。例えばCali Life Styleとかね。欲しい欲しい。んなこと言ってる間に、夏が終わっちまうわ…。

2007年8月28日 (火)

Splendorな日

Splendor 結構前のことになるんだけれども、「やりすぎ都市伝説」っていう「やりすぎコージー」の特別番組をを見た。内容としては、いつもの番組の内容をゴールデン用に薄めて、色々なゲストを呼ぶっていう感じだった。まあ、時間帯的に内容が制限されるっつーのもあるからしゃあないんだけど、少し残念な出来だったかな。まあ、でもそれは置いといて、感心したことが一つあった。以前、「ガキの使いやあらへんで」で、松本が今田から聞いた怖い話として披露していたものが、映像化されて流されていた(もともとは室井滋の本に出ていた話らしい)。松本がフリートークで喋った時には、「マジで怖っ!」と思ったんだけど、今回の映像のものではそういう感情はほとんど生まれてこなかった。それは内容をすでに知っているっていうこともかなり大きく関わっているとは思う。でも、映像ってものを足してるから、より細かいところまで表現できて怖くなるかっていうと、単純にそうはならないんだと感じた。むしろ、いらない部分をそぎ落として、どこまでシンプルに伝えることが出来るかっていう方が重要なんだと。話しうまい人って、そこら辺の構成力がすごいんだろうなぁ。そんなことを考えつつ、今日はSplendorの「Splendor」をご紹介。

79年発表。本作のプロデュースはEarth, Wind & Fire所属のPhilip Bailey、Tommy Vicari、そしてこのSplendorのリーダーRobertt Nunn。70年代のリアルタイムの日本ではEarth, Wind & Fireは高く評価されていたはずなのに、現代での評価は微妙なものだ(それでも一時期よりはましなのかも)。P-Funk周辺のグループなんかは紹介されることも結構多いんだけど、Earth, Wind & Fire周辺のアーティストってことになるとそう紹介されることも圧倒的に少ない…。そういった理由から埋もれてしまっていることが多いんだけど、このSplendorやPocketsなんかは本当にいい作品をつくっていると思う。もう少し見直されるべき時期に来ているのではないだろうか。まあ、そんな苦言を呈しつつ、内容紹介。本作もやはりEarth, Wind & Fireファミリーだなと思わせるさわやかなポップ感を持っている。それはファンク、ミディアム問わず表現できており、そこが本作をアルバムとして高く評価しうるレベルにまで持ち上げている要因であるといえる。オススメ曲としては爽快&ポップなアップナンバー"Always On Your Side"、メロウなミディアム"Special Lady"辺りを挙げておこうか。アルバムとして非常に良く出来た一枚。

話しうまい人にはあこがれるなぁ。狙って笑いを取れるような話ができればなと。例えば、まったく同じ経験をした人でもそれのどこを使って、話を構成するかによって、その話のおもしろさは天と地ほども違ってくると思われる。そういう技術が欲しいです。でも、「これを読めばあなたも話し上手」みたいな本を読む気にはなんないなぁ。そんなん読んでんのがダサいし、その作者はほんとに話うまいんかいっつーね。

2007年8月27日 (月)

Walter Heathな日

Walter_health 先日も参考にしたと紹介した「USブラックディスクガイド」について、今日は書こうと思う。まず、最初に言っておきたいことはこのnaffgrooveっていうブログを見て、共感をした人は必ず本書を手にしてもらいたいということだ。最近でもジャケ(表紙)違いの再発が出ているはずだし。まあ、ここまで薦めるにはやはりそれだけの内容があるということ。60~80年代のソウルの良作を網羅しており(90年代初頭の作品もほんのちょっと)、レヴューも的確だ。しかし、ここまで薦める理由として一番大きかったのは本書と僕の出会いだ。当時、ソウルをレコードで買い始めたばかりの僕にとっての資料は「Back To Basics 70年代ソウル」のみだった。これは、レビューだけではなく、現代の人に分かりやすく70年代ソウルを紹介していくため、地域ごとに分け、そこの歴史などを辿っていくという教科書的な内容だった。まだそれしか読んだことのなかった僕が、まだ上にあった頃の吉祥寺のrecofanで、この本を見つけたときは心がときめいたものだ。ストイックなまでにレビューの応酬が続き、その盤の多くがいまだに一度も見たことがないものだったからだ。この本を見たとき、その奥に続くソウルの広大な大地が見えたような気がしたのだ。それからは、本書を頼りにかなりジャングルの奥地まで進んで行っているつもりだ。まだ、見たことも無いような生き物もいっぱいいるしね。その未知なる生物をまだまだ紹介していくぜぇい。そんな気持ちで今日紹介するのは、Walter Heathの「You Know Your Wrong Don't Ya Brother」。

74年作。この盤もガイドブックなどでは紹介されることがほとんど無い良盤。相当にレベルが高いと思われるんだけど、埋もれてしまったのはなぜなんだろう。音は当時の時流に乗ったニューソウルな感じ。プロデュースを手掛けるLouie Sheltonは、ちょっとネットで調べた感じだとロック人脈みたいだ。ギタリストとして有名らしいのだが、やっぱり本作でギターを担当しており、ソロでもかき鳴らしてくれている。でも、そこらへんが人気が無いのとつながっているのかもしれない。やっぱり少しだけロック臭があるけど、アレンジャーとしてGene Pageが参加しているし、音はよく出来ている(他にも西海岸系ミュージシャンも参加)。Walter Heathの歌も少しクセがあるが、それも味として十分受け入れることが出来る。ニューソウルな名曲として"You Know Your Wrong Don't Ya Brother"が収録されていることも本作を高く評価したい一因。他の高名なニューソウル系アーティストのアルバムに入っていたとしても、一際目立つ曲であることは間違いない。ミディアムナンバーの"Africa"も同じくニューソウルな名曲だと思う。値段もそれほど高くない盤なので、ぜひ手にとってもらいたいな。

最初に買った「USブラックディスクガイド」は今も我が家に健在だ。でも、買ってからずっと読み続けてきたから、今はもう魚でいう三枚に下ろされた状態だ。今までで、一番多く読んだ本であることは間違いないな。そして、これから一番多く読む本でもありそうだけど(笑)。

2007年8月24日 (金)

The DeBargesな日

Debarges 皆さんはレコードの整理方法はいかがなさっているでしょうか。僕は、ある程度の量が増えて以降、プロスポーツ形式でかたずけていってます。要するに、置く場所を一軍・二軍に分けると。さらに、買ってからまだちゃんと聴けていない盤は予備軍としてまた他のところに保管しています。これの良いところは、よく聴く盤は比較的音響周辺機器に近いところに置けているので便利だというところ。後、入れ替え作業が大変でもあるけど楽しいところなんかがいいトコ。でも、困ったところもあって、一度二軍に送られると、ほぼ聴かれないまま眠ってしまうといったことも…。また、そのアルバムを一軍にしようか二軍にしようか迷い、また予備軍に戻ってしまい、予備軍が異様に増えたりと…。う~ん、レコが増えてくると、整理が大変です。本当に…。まあ、そんな悩みを抱えつつ、今日はThe DeBargesの「The DeBarges」をご紹介。

81年発表。DeBargeといえば、ネタとしても超有名な"I Like It"収録の「All This Love」を紹介するってのが、本筋なのだろう。しかし、それではみんなもう知っているのでつまらないのではと考え、同じく好内容である本作を紹介しようと。ブラックミュージックにおいては兄弟で音楽活動を続けている人達が何組か存在するけれども、このDeBarge兄弟とIngram兄弟はそのレベルの高さにおいて別格だと思う(もち、Jackson一家は除いてね)。このDeBarge兄弟は以前にも本サイトで紹介したWhite Heatなんかにも参加しているし、その後のSwitch、Smashといったグループにおいても名前を確認することが出来、それぞれの作品において非常に良い仕事をしている。そんな彼らが始めて兄弟のみで組んだグループがこのThe DeBargesなのだ。ヴォーカルの多くは後にソロも出すEldra DeBarge(後のEl DeBarge)とBunny DeBargeが取る。数曲収録されているファンクタイプの楽曲では、その魅力を出し切れているとは言いがたいが、スロウ・ミディアムナンバーでは実力を発揮してくれる。スロウの"What's Your Name"や"Saving Up(All My Love)"でのEl DeBargeの歌唱はやっぱりいいです(ちょっとポップ寄りだけど)。80年代らしい尖った音ではなく、丸みを帯びた音が中心となっており、70年代ソウルが好きな方でもすんなり受け入れることが出来るような内容だと思う。

レコードを整理すんのは結構難儀なことなんだけれども、服とかだったら結構楽なんだよね。服もレコードと同じように一軍二軍って分け方をしてるんだけれども、服の場合は二軍落ちしたら即フリマ出品行きという事実上の戦力外通告(笑)。こうやって、服は結構残酷に捌いていけるんだけれども、レコは駄目だなぁ。やっぱり愛着が強すぎて…。

2007年8月23日 (木)

Le Jitな日

Le_jit 以前、友達と話しをしていた時、「マンガは本より低俗なものだし」みたいな話が出た。はたして本当にそうなのだろうか。僕は何も本なんてよくねーだろって言いたいわけじゃ全然無くて、本もマンガも同等だろってことを言いたい。これは、昔、ばーちゃんに聞いた話なんだが、昔は小説なんて低俗なもんで、そんなものを読んでいては馬鹿になると言われていたらしい。しかし、現代ではどうだろう。夏目漱石や森鴎外が教科書に載り、国語というものを学ぶための重要な文献ということになっている。一方、マンガは現代の世の中では本よりもよっぽど売れているし、ドラマや映画化される作品の原作もマンガが増えてきた。確かに低俗なマンガは存在する。しかし、それと同様に低俗な本も存在しているのだ。要するに、マンガと本は表現方法の違いがあるだけで、そこからはその内容で判断されるべきだということを言いたい。本しか読まない人もマンガに偏見の目を向けずに読んでもらいたいな。マンガと本について考えながら、今日はLe Jitの「Le Jit」をご紹介。

97年発表。インディのR&B作品の中では、近年最も高い評価を受けている1枚だろう。市場価格も少し高騰しているようだ。しかし、本作を紹介したのには一種の戒め的な感情も含まれているのだ。確かに本作はかなり好内容な作品ではある。それもあってか、色々なソウルのブログで高評価を受け、紹介されている。しかし、それならなぜ本作と同レベルの内容を誇るメジャーレーベルから出たR&Bを紹介してくれないのだろうか。このソウル愛好家のインディ至上主義には少し納得がいかないところがある。90年代男性グループものであれば、実力を持っていたグループは他にもごろごろ存在しているのだ。と、ソウル好きのR&B嫌いに批判をしてしまったのだが、本作自体の内容が劣っているということは決して無い。前半がミディアムナンバー中心、後半にスロウが続くといった内容。この中から1曲挙げるとしたら、やっぱりスロウの"Silky Sheets"。タイトルからも想像できるようにかなり甘~い一品。リードもコーラスもいけてます。ソウルが好きな人が好みそうなのは"Sounds Of Love"。こちらは擬音入りのスロウでなかなかのもの。前半のミディアムナンバーの中からも爽やかな"Summer Love"を良曲として挙げておこうか。本作に大金を投じるくらいなら同じ金額を使って、多くの名作を買って欲しい。しかし、本作も確かに名盤であり、ほどほどの値段であれば、買う価値は大いにあると言っておこうか。

いやぁ、前半本・マンガ論をしてしまったが、これは以前から感じていたことだった。でも、これを書こうと思ったのには、最近読んだある作家の本たちに影響を受けたからだ。その作家の名前は、呉智英。マンガ評論などにも定評のある作家だ。これほどまでにまじめに書かれたマンガの評論を今まで読んだことが無かったので、共感を抱いた。そして、マンガが本の下に位置するものではないという考えを強く持つことが出来た。この人のマンガについての評論は一度読んでおいても損は無いと思います。

2007年8月22日 (水)

Foesumな日

Foesum 今日は友達と原宿、渋谷でショッピング。まずは、原宿のブックオフでCD、マンガ、雑誌、本と購入。友達(僕と同じくブラックミュージック好き)にRomeの「Rome」とPlatinum Pied Pipersの「Triple P」をオススメ。そっからは友達の服のお買い物にふらふらと付いていったんだが、最近の服は高いねぇ。Tシャツの最低価格が5000円。カッコイイものもあるけど、ダサイものもそれと同じくらいいっぱいあって。そんなんを高い金出して買っていく若者達もいっぱいいて。でも、その服自身に満足すれば、高くてもいいのだろうけど、高いもの着ているってことに満足してるのはなぁ…。いいものは高いっつーけど、あの原宿や渋谷ににょきにょきといっぱい生えてるセレクトショップの服の原価を一度でいいから知りたいもんだ。でも、そんなこといったら音楽の原価だって、CDとジャケで300円くらいのもんなのかも。人間の発想力ってのが一番金になんだな。そんな気分で、Foesumの「Perfection(Limited Edition)」をご紹介。

夏はレゲエだっていうけど、ウェッサイヒップホップも相当夏にマッチするんだな、これが。発表年不明。しかし、本作はSnoop Doggが参加した最終曲"Something Never Change"を追加収録した再発盤。オリジナルのTommy Boy盤は96年発表。オリジナルは持っていないんで、ご勘弁を(再発1曲多いってこともあるしさ)。Foesumは言ってしまえば、ウェッサイ二軍。しかし、内容はなかなかに聴かせる。それは96年発表という事情も大きく関係しているはずだ。Nate Doggの時も書いたが、96年という年がG-Funkの完成期だということだ。それゆえに、同じく二軍であるといえるRappin' 4-Tayなんかもメロウな良盤を出せている。感触としては同じロングビーチ出身組のDove Shuckの作品なんかに近い感じ。やはり、メロウ系に良曲が多く(っていうか全編メロウだな)、中でも、"In The Wind"、"Listen To The Sound"の2曲は屈指の出来。追加収録の"Something Never Change"もほのぼのしたレイドバックナンバーで好印象。他収録曲も捨て曲はいっさい無いといえる。女声コーラスをうまく使うっていう彼らなりの特徴も持っているし、本当にいい作品だと思う。ただ、問題点を挙げるとすれば、ラップの魅力が一軍には遠く及ばないところと打ち込みが軽いところ。でも、それがあるからこそ彼らが一軍だって言えるんだけれども。

服のセレクトショップっていい商売だよね。自分のセンスを活かせるし。音楽のセレクトショップってのもおもしろいんじゃないかな。言ってしまえば、店舗版自分フリーソウル。頑固親父が自分の納得したものしか売らんみたいな(笑)。いや、でも、店舗は駄目だな。在庫が微妙だし。てことは、音楽配信のセレクトショップ!これなら在庫も持たずにすむ。将来的にできるならやってみたいす。

2007年8月21日 (火)

Johnny Hammondな日

Johnny_hammond 昔から音楽を買う際に参考にしていた資料っていうのは結構ある。例えば、代表的なもので「USブラックディスクガイド」。これはやっぱりマストとしかいいようがないな。というよりも、この本がなければここまでソウルという音楽にはまっていなかったとさえ思う。ソウルではこれに続くのが「Back To Basics 70年代ソウル」、「甘茶ソウル百科事典」、「Black Contemporary Music Guide」らへん。この他にも「レコード・コレクターズ」のニューソウル特集や「relax」のフリーソウル特集、さらには「Groove」後期のニューソウルやレアグルーヴの特集など雑誌などまで加えると、枚挙に暇がない。これら先人達の分かりやすい資料があるからこそ、現代の我々が過去の素晴らしい音楽を聴くことが出来る。これは非常に良いことだと思う。だからこそ僕もこのブログを通じて多くの良盤を紹介していきたいな~と考えている次第なのだ。そんなこんなで、今日紹介する良盤はJohnny Hammondの「Gambler's Life」。

74年発表。このJohnny Hammondっていう人の知名度って一般的にはどうなのだろう。あまり高くはないかもしれないが、レアグルーヴを少しかじった人なら聞いたことがあるはずだ(自分もレアグルーヴは好きだが、全体的に値段が高くあまり聴くことが出来ていない…)。鍵盤奏者で、この他にも作品を何作か残している。でも、この盤を紹介するわけは、プロデューサーがLarry Mizellであるところが大きい。自身でも作品を残しているが、外部プロデュースはそれにも増して非常に評価が高い。実際にDonald Byrdの70年代前半の諸作は非常に高いレベルを維持している。しかも、彼の音の構築は非常に個性がある。それはメロウで疾走感があるということだ。この感触はまさに天にも昇るかのようなもの(Sky High)。本作においてこの感覚が最もよく表れていると感じるのが"Star Borne"。切れのあるタイトなドラムに粘っこいギター、うねるベースとファンキーな要素が盛りだくさん。でも、これだけではよくある熱いジャズファンク。しかし、ここからがSky HighのSky Highたる所以。あまり目立ちはしないのだが楽曲に膨らみを持たせるシンセにコーラス、ここらへんがあるから独特のクールさかげんを保っていられるのだと思う。でも、主役はなんといってもJohnny Hammondのエレピソロ。これはメロウ好きは一撃でノックアウトのはず。同タイプの疾走感があるナンバー"Gambler's Life"、"Back To The Project"などは負けず劣らずの名曲。最後のスロウ"Call On Me"も秀逸な出来(このメロ、別の何かで聴いた気がすんだが…)。Donald Byrdの70年代前半の諸作が好きな方はぜひ購入すべき一枚。

ソウル以外のジャンルでもガイドブックはかなり役立つ。代表的なものだけ挙げるとしても、ヒップホップの「Pop 90's Rap / Hip Hop」、R&Bの「Juicy2」、ヒップホップとR&Bの「R&B Hip Hop Disk Guide」、レゲエの「Roots Rock Reggae」なんかは非常にいい出来してる。他にも参考にしている資料は多いしね(買うときの。レビューでは逆に出来るだけ見ないように心がけてます)。そして、やっぱり評論家の文章はうまいなぁって感心させられますね。でも、般ピーのブログとの格の違いを見せ付けられ、少ししょげたりも…。

2007年8月20日 (月)

birdな日

Bird 最近、ミドルスクールと呼ばれている時代のヒップホップのCDが高騰しているらしい。年代にして90~95年といったところか。やはり、その時代のヒップホップがよかったというのは一つの真実であり、それにより値段が高騰するという現象もあながち間違いではないように感じる。しかし、高くなっているのは、一般的な評価として一流に位置される盤という訳ではなく、1.5~2流盤なのだ(しかし、その中に良い曲が含まれていたりもする)。たしかに値段というものは内容という要素以上に、流通量というものによって大きく左右される。それは、レアグルーヴのオリジナル盤なんかを見ていても明らかだ。しかし、そんな90年代前半のヒップホップも僕がブラックミュージックを買い始めた00年頃にはたいした値段にはなっていなかったように記憶している。でも、今となってはUMC'sの1枚目が3000円くらいで売っていたりもするのだ。事実、僕が安い頃に買ったものでも今では高くなっているものも多くある。このみんなに知られていない良盤を手に入れたいという人間の心はいったいなんなのだろう。虚栄心とかそういった類のものなのかなぁ。そんなこと言いつつ、僕もそういう心を持ち合わせているからこそ、こんなブログをやってるわけなんですが…。今日は、そんな虚栄心を出さなくてもいいbirdの「bird」をご紹介。

99年発表。この盤は個人的に非常に思い入れが強い。それは、僕がまだ本格的に音楽を聴き始める以前の中学生時代に初めて出会った盤であるにも関わらず、今でも時々取り出しては聴く愛聴盤に収まっているというところに起因する。また一方で、日本という国においてブラックミュージックの要素を取り込み発信していくにはこれくらいがちょうど良い指針であるといったところも大きな要因である。それは大沢伸一という日本のクラブミュージック界において重要な位置にいるプロデューサーが全面プロデュースを行ったことが大きいと思われる。このジャジーな雰囲気を保つ楽曲の数々はMondo Grossoでの仕事で得てきたものをよりポップに売り出していくことに成功しているからだ。また、birdの存在も間違いなく大きい。日本人がブラックミュージックをやるときに問題になるのがあの声を張り上げ壮大に歌うという歌唱法だ。たしかに現代R&B界のBeyonceやAlicia Keysがやると、本当にかっこよくさまになっている。しかし、日本人がそれを行った場合、はたしてかっこよくなるのか。答えはノーだ。ただ、仰々しいだけになってしまい醒めてしまう(横山剣の歌い方は黒人ぽく歌おうとしているのではなく、あくまで日本的)。その点、birdの歌唱はまさに絶妙。しっかり歌える実力は持ち合わせているし、黒人ぽく歌おうという気負いは見られない。この自然な歌唱とほどよくジャジーな楽曲が本作の魅力をエヴァーグリーンなものにしている。本当に何度聴いてもいいと感じられるんだよなぁ。個人的には日本ミュージックシーンに強く刻み込まれるべき、大傑作だと思う。

でも、どんな時代のどんな音楽が高騰するのかっていうのは本当に未知数だ。レゲエでは、今、80年代後半の音源が高騰してるみたいだし(個人的にはレゲエの暗黒時代だと思っていた)。次はどこが高くなんのかなぁ。予想としては90年代後半の南部ものとかね。日本では流通量が少なかったっぽいし、今はヒップホップは南部とか中西部に中心が移っているようだし、どうでしょう?買いかもね(先物取引かよ!)。

2007年8月19日 (日)

Nobodyな日

Nobody いやぁ、さっきまで日本テレビの「Music Lovers」という番組を見ていまして。しかも、自分があまり専門ではないJポップの音楽番組なのに2週連続で見ている次第。その理由といえば、単純に自分が好きなアーティストが出ていたから。今週は中島美嘉で、先週がCrazy Ken Band。先週のCrazy Ken Bandはやっぱりソウル好きとして押さえておきたいところだけど、今週の中島美嘉が好きって言うのには疑問を抱く人がいるかもしれない。でも、あのゆらゆらしたかすれ気味の声とあの独特な容姿はちぃと好みなんです。しかし、今回の番組内ライブでも過去の曲には満足したけど(歌は少し不安定な感じもあったけど)、最新のはどうも…。なんかJポップ臭の強い歌メロに、音も全然良くなくて…。あの唯一無二の声を持っているのに、制作陣に恵まれていない感がします。でも、人は試行錯誤の時も必ず必要なはずで。迷った末に答えを見つけ出したNasみたく完全復活を遂げてもらいたい訳です。そんな今日は、中島美嘉とは相当にかけ離れた位置にあるであろうNobodyの「Soulmates」をご紹介。

00年発表。レーベルはコアだが良質な音源を出しているUbiquity(Ohmega WattsやBreakestraなど)。本作を聴くと、ヒップホップという音楽の概念はどこまで広げうることが出来るのだろうという疑問を抱かずにはいられない。インストゥルメンタルという形もその疑問を抱く要因に挙げられるのだろうが、それだけではないものがこの作品にはある。それが、この暗く壮大な世界観を感じさせる音の数々にあると気付くのは容易かもしれない。そして、これをヒップホップとして受け入れてよいのかという疑問を抱くのだ。感触としてはレアグルーヴとして評価されているDorothy Ashbyの作品なんかに近いが、実験性が強いため一つの型には納まっていない。インストゥルメンタルヒップホップの作品としては、Five DeezのFat Jonなんかが有名かもしれないが、ああした心地良いメロウなループが主体となる気持ちよさを追求した作品とは意味合いが異なるように感じる(どちらがよく、どちらが悪いといった意味ではなく)。本作は、サンプリングという手法を駆使して、幻想的な世界観を構築することに主体を置いている。その黒さを感じさせない上ネタ使いは、Nobodyが白人であることに起因しているのではないだろうか。白人特有のヒップホップの捻じ曲げ方というものは、EL-Pの作品などからも感じ取ることが出来るからだ。そんな本作の中でも屈指の出来であると感じるのは"For Those Who Never Dream"、"Outbreak(Extende Solo Version)"、"Sixth Sense"の3曲。Nobodyという男の世界観を存分に味わってもらいたいところだ。ラップ入りの曲が数曲存在するが、Nobodyの世界観をうまく表現しているとは言いがたい。インストゥルメンタルのみにしてもらいたかったという不満は残るものの、本作が重要作であることに変わりはない。ちなみに最近ではジャケ違いの再発も出ている。

中島美嘉について書いて、Nobodyについて書く。なんか頭がこんがらがってくるね。でも、その両方とも自分がいいと思う音楽。そこは変わらないんだよな。人間の感性って、つくづく不思議なもんだなって思います。

2007年8月16日 (木)

Con Funk Shunな日

Con_funk_shun わぁーついにリンクの張り合いが出来ました!お相手はこのブログにも何度かコメントをいただいている2naさん。2naさんのブログToday's Special Is... は音源も再生できてしまうすぐれもの。しかも、紹介する盤がまたいいんだこれが(聴いてみて)。僕も知らないような深~い深~い深遠なる漆黒のグルーヴ盤はいつも参考にさせてもらっています(てか、持っているのほとんどないっす)。皆さんもぜひごらんになってください。このブログ上にもURL張りましたが、マイリストっていうのも作って、そこに張ってもあるんで要Check It Out!このネット上での横のつながりってなんかいいなぁ。趣味の共通性、その中でも自分が知らない情報を得て、知識を深め合っていく。これは、インターネットがここまで発達したからこそ出来たことで、やはりネットの有用性ってものは非常に高いんだなと痛感させられます。今日はリンクの喜びを噛み締めながら、Con Funk Shunの「Organized」をご紹介。

78年発表のPickwick盤。発売は78年ってことになっているんだけれど、録音は73年。てことからも、このPickwick盤は再発で、オリジナルはMercuryから出ている可能性があります(未確認…)。しかし、どちらにしても本作がCon Funk Shunにとってのデビューアルバム。Con Funk Shunっていうと、まっとうなファンクファンに愛されているっていう感じがあまりなくて、どちらかというとEarth, Wind & Fireなんかに近い捉えられ方をしているんじゃないかなぁ。それは全然間違いではなく、むしろ真実だといえると思う。肉体派じゃなく、少し洒落た感じを出すんだよね。そのメロウさが気持ちいい。本作はファーストアルバムということもあり、色々な要素を取り入れ、今後を模索しているような印象を受け、ここらへんもEarth, Wind & Fire初期の状況と似ていておもしろい。全体的に多ジャンルを包括したレアグルーヴ臭が強く、ヴォーカルが入らない楽曲も存在する。でも、この未完成だからこそ見えるっていう部分は確実にあって、レアグルーヴ特有の怪しさと熱っぽさが交じり合う"Get Down With It"なんかは本当にこの時期だからこそ生まれうる作品だといえる。また、これからの特徴になっていく歌ものでの完成度の高さは本作でもう顔を見せていて、"Do You Really Know What Love Is For"はソウルのスロウとしても非常に魅力的だ。他の収録曲もレベルが高く、アルバムとしても文句ない出来。

他のソウルのブログでの横のつながりっていうものも非常によいと思う。僕も新たなソウルの情報を得ようと思ったとき、よく読んでいるブログのリンクをたどっていくことがあるからだ。しかも、当たりが多い。それはみんな純粋に音楽が好きで、それを多くの人に伝えていきたいっていう気持ちがそのブログから感じ取ることが出来るからだと思う。だから、僕も他の人に負けないくらいいい音楽を紹介していきたいと考えている。

2007年8月15日 (水)

The Foreign Exchangeな日

The_foreign_exchange 今日、いとこに会ったら1年半でレコード(レゲエの7inch)を1000枚購入したと言っていた。ワオ、すごい。これは僕をも超えるハイペースだといえます。なんだかんだいって僕のレコード&CDの所有数は4500枚程度。しかもこれは本格的にレコード&CDを購入し始めてから、7年近く過ぎての記録なんで、いとこのスピードは改めて考えても驚異的。でも、いとこの所有するレコードのほとんどはシングルで、僕はアルバムっていう違いはあるんだけどね。でも、ここまでいくと、まず整理ってもんが怪しくなってくる。大体は棚やダンボールを使って処理しているのだけれど、そこから漏れたR&BのCDは確実に床を侵食していっている次第…。さらに僕のよくないところは他にも漫画や服といったかさばる趣味があるところ。部屋はどんどん侵されていきます。このデータ時代とは完全に逆行する僕はやはり現代になじめていないのかもしれない。う~ん…。そんな悩みを抱えながら、今日はThe Foreign Exchangeの「Connected」をご紹介。

04年発表。良質アーティストを多く抱え、良い企画のレコードを連発していっている現代では最も信頼を置けるレーベルの一つbbe発。ヒップホップという音楽は広く世界中に広がっているとはいえ、オランダからもこんな新進気鋭のアーティストが出てくるとは思ってもみなかった。そのアーティストとはこのThe Foreign Exchangeにおいてプロデュースを手掛けるNicolayという人物。確実にJay Deeに影響を受けたと思われるスペイシーな音作りはPlatinum Pied PipersのWaajeedなんかと並び、新たなヒップホップの分野を構築して言っているように感じる。やはり本家本元のJay Deeの重いドラム&ベース使いという部分には到達していないが、逆にその軽さ(よくいえばPOP感)が彼の音の特徴となっているのも事実だ。また、相棒のPhonte Colemanはこれまた今注目されるプロデューサー9th Wonder(こいつはソウルネタを活かす音作り)が所属するLittle Brotherの一員。このかなり注目のコンビが放った本作はやはり注目すべき作品であることは間違いない。スペイシー浮遊感機械音の渦に飲み込まれていくのも結構オツなものだな。全曲通しで聴いてもらいたい1枚。

収納って本当に難しい問題。溢れ出るレコード、CD、漫画、雑誌、服はどこへと大移動していけばよいのでしょうか。このままいくと、自由に使えるスペースはベットの上だけってことになっちまいそうです。あわわ…。

2007年8月14日 (火)

Reggae Disco Rockersな日

Reggae_disco_rockers_2  いやぁ、やっぱり文章を書くっていうのは難しい。それはこのブログを書いているときにつくづく思う。このブログは夜の11時半くらいから勢いでバーっと書き始め、日付が変わる前にいちよ前半の書き出し部分をアップ。そこからレビューと締めの文章を書くっていう流れにしているんだけれども、これがもう大変。勢いで書くから前後の文章のつながりのチェックなんかはおろそかでして…。数日後になって読んだらなんか変だぞ、ってことで書き直しが入ることがしばしば(っていうかほぼ毎回)。だから、一回見たときには「なんか変な文章だなぁ」と思ったとしても、数日後には直っていることがあるので、再チェックしてください。それでもおかしいときはご連絡を(笑)。そんな感じの文章で、今日はReggae Disco Rockersの「Oasis」をご紹介。

01年発表。良質な日本産クラブミュージックを多く出しているFlower Recordsから出ている盤だ。結構リアルタイムで聴いた盤でもあり思い入れは強いものがある。たしか当時行った立川のレコード屋でかかっていて、店員に聞いた覚えがある。当時、僕は高校生だったので、その場で新品を買うわけにはいかず、少したった頃に中古で購入した。やはり、そのレコード屋で聴いたときの衝撃は大きかったと言わざるを得ない。ラヴァーズの甘い香りに、清涼感のある女性ヴォーカル。聴いた曲が英詩だったので、一聴しただけでは日本人とは露ほどにも思わなかった。それだけ楽曲もヴォーカルも完成度が高く、そのコンビネーションがお互いをさらに高め合っていたといえる。本作はReggae Disco Rockersにとっては2作目(たしか)。さらにこれ以降にもなん作品か発表している。しかし、本作が一番だといえる大きな理由が一つある。それはヴォーカルの奥山みなこの存在。この独特な艶のある声はこうしたラヴァーズチューンに一番合っていたと思う。これ以降、Reggae Disco Rockersは色々なフューチャリングヴォーカルが参加した作品、Arisaka Mikaを迎えた作品などを作っていくがどれもが本作以上の整合性を得ることは出来なかった。また、奥山みなこの方もソロとして、同じFlower Recordsから作品を出していくが、やはり本作以上の作品は残せていない。"A Woman"、"A Home Is Not A House"といった英詩で歌うカバーから、タイトル曲の"Oasis"、"夕ぐれ"といったオリジナルの日本語の歌詞によるものまで、そのテイストは一定に保たれ最高な曲を提供してくれている。日本人によるレゲエ、それもラヴァーズといった分野では、こうすればよいというお手本になる最良のかたちを見せてくれたのではないだろうか。このコンビが今後復活することを願いたい。

文章を書くときにもう一つ困るのが、ちゃんとした文にするか、それとも話し言葉をそのまま文章化してしまうかという部分だ。前者だけにしてしまうと重苦しい文章に、後者だけだと軽くて説得力が失われてしまうように感じる。だから、僕はそのミックススタイル、いやちゃんぽんって言った方がしっくりくるか。まぁ、そんなにこだわらずに思ったことを何のフィルターも通さず、即文章化しちゃってます。はい。こちらについても注意受け付けます(笑)。

2007年8月11日 (土)

Sly Slick And Wickedな日

Sly_slick_and_wicked 今日書くと、二日はまた書けなくなってしまうので、本日は気合を入れて。僕は、結構本を読むのも好きで、高校時代には古い日本人の文学などに凝っていた。しかし、大学になるにつれ本とは疎遠になり始め、漫画に没頭するというちょっとなさけないような読書生活になっていた(まあ、漫画には漫画のよさがあんだけど、そとづら的にはねぇ…)。で、これはいかんと思い、最近また読み始めました。最初から小難しいのはツラそうなんで、ちょっとエッセイっぽいものをセレクト。その本の名前は北尾トロ著「ぼくはオンライン古本屋のおじさん」。僕自身、古本屋というものは大好きだし、実際にやっている人の日々の生活というものを垣間見ることが出来、なかなかに楽しめた。また、ブックオフを批判しながらも受け入れている点には、強く共感を抱くことも出来たし。やっぱり、自分の考えを持ちながら、自分のセンスを生かした職業もあるんだなぁ。少しこういう生き方に憧れもしました。そんな気分で、今日はSly Slick And Wickedの「Sly Slick And Wicked」をご紹介。

76年発表。70年代ヴォーカルものとしては、弱マイナーくらいな作品で、何回か売っているのを見たことがある。まあ、レーベルがJu-Par(Mtown傘下であると思われる)というあまり聞かないものなので、ガイド本などにもあまり紹介されていない。しかし、内容の面に目を向けてみると、玉石混合だが悪くないということができると思う。また、収録曲数の半分に当たる4曲を手掛けるのがO'jaysの面々であるというのも見逃せない情報だ。そのO'jaysの面々が手掛けた中でも"Nobody's Home"という曲は出色の出来。この切ないスロウナンバーはコーラスが非常に効果的に生かされていて、70年代ヴォーカルグループの良心を垣間見ることが出来る。"Can't Hold It Back No Longer"というスロウも似たようなタイプの良曲。しかし、これ以外の楽曲は紹介するレベルに達していないのも、また事実。やっぱり、スロウでもアップでも良曲を作るということは非常に困難なことで(特にアップは困難)、それを達成できた者達だけが一流だといえるんだろうなぁ。

僕も時々、今まで自分が得てきたセンスを用いて仕事が出来たならば、どんなに良いことだろうと考える。でも、仕事ってそういう側面だけではないんだよね。やっぱり、人って生活していかなければならないから。日々の生活の糧を稼ぐっていう面は仕事においての大部分を占めているように思える。う~ん、現実と理想ってやっぱりほんの少数の人しか交わっていないんだよなぁ。楽しいけど、難しい世の中ですわ。

2007年8月10日 (金)

Gerald Alstonな日

Gerald_alston いやぁ、2日も休んじゃうと、少し罪悪感にさいなまれる今日この頃(って義務じゃないだろ)。まぁ、何があったわけでもなく、夜まで遊んでいて家に帰ってきたら日にちが変わっていたというだけでございます。さてさて、今日の書き出しは最近面白いと思っている番組。ぱっと思い浮かぶのは「さまぁ~ずさまぁ~ず」とかかなぁ。「さまぁ~ずさまぁ~ず」についてまず感じたのは、おぉ~ついにあの二人がテレビでフリートークやっちゃうかということ。で、見てみるとクオリティが高い!「ガキの使いやあらへんで」のフリートークみたいな爆発力(最近、当たりが少ない…)は少ないものの、毎回一定ラインを超えてくる実力はさすがのもんだと。合間に入るシュールな人形劇もやっぱりいい。でも、二人のフリートークってやっぱり実力がないと、続けていくことはできないって強く感じる。続いてんのは他に「きらきらアフロ」くらいか。ああいう芸人力が必要な企画は好きだなぁ。とか考えつつ、今日はGerald Alstonの「Open Invitation」をご紹介。

90年発表。最近は激名盤みたいのを紹介するのはちょっと気が引けていたんだけれど、今回はそういう盤。それゆえ数多くの人からベストアルバムとして紹介されることも多い。語りつくされてしまっている部分が多いだけに、自分の感想を盛り込みつつ紹介させていただきます。やっぱりこの盤は僕に80年代機械音楽にはまる第一歩を踏み出させてくれた盤として非常に思い入れが強い(発表年は90年だが音は確実に80's)。僕にとって、70年代のソウルは爽快感に満ち溢れ、昼間の音楽という位置づけが強かった。一方で、80年代の音楽のイメージはアーバン。その機械的なキラキラした音から都会の夜を彩るかのような雰囲気を感じ取ることが出来る。その魅力を存分に発揮しているのが本作であるといえる。僕が聴いた80年代の作品としては初期のものに当たるのだが、なかなかこれを超す作品には出会えていない。それはやはりここでのGerald Alstonという稀代の名シンガーとStan Shepard(他にBy All Meansなどを手掛ける)というアーバンなスロウトラックを作らせたら当代一の名プロデューサーが邂逅したからに他ならない。出だしの"Slow Motion"を聴いて、あなたが何も感じないならば、それはソウルインポなのかもしれない。ここでいいと思えたならば、後は音に身をゆだねているだけでいい。その甘美でアーバンな音の渦に落ちてゆくことは間違いないのだから。

感想文を拝見していただいて、ありがとうございました。やっぱり酔っている時に聴く、アーバン80'sミュージックはいい。これだけは再確認できました。いい音楽、いい漫画、いい番組に囲まれて、本当に今はいい時代だと感じます。

2007年8月 7日 (火)

Willie Neal Johnson & The Gospel Keynotesな日

Gospel_keynotes この前の日曜、友達と2人で延々とウイイレやってました。これは中学からの友達で、当時はワールドスタジアムという野球ゲームをやり続ける会だったのですが、いつからかウイイレに移行しまして。まぁ、ここまでは前置。その日、友達と二人で夕飯を買いにコンビニに行ったら、そこの店員がマジで態度が悪かったというのが本題でして。まず、「袋いりません」って言ったら、バッと少し出した袋を後ろに投げて、次に「箸ください」って言ったら、バシッと置かれました。それも苛立った顔つきで。これはどうなんですかね?たとえ、バイトだとしても相手がお客さんであることには変わりはないはず。そのお客さんに対してここまでの態度をどうして取れるのか、バイトでは常時低姿勢な僕には謎です。やっぱり、態度のいい店で買うほうが気持ちいいしね。そんなことを考えつつ、今日はWillie Neal Johnson & The Gospel Keynotesの「Ain't No Stopping Us Now (We're On The Move)」をご紹介。

79年発表。アーティスト名を見てもらえば分かるとおり、ゴスペルグループです。ブラックミュージックをこよなく愛する僕でもさすがにゴスペルは苦手。でも、ゴスペルの中にも結構ソウルに近い作品っていうものは多いわけで、最近ではMary Mary、古くはMighty Clouds Of Joyとかね。しかし、本作はそこまでソウルって訳でもないんです。では、なぜ紹介したか?!それはやっぱり必殺の1曲があるというところに尽きるわけです。その1曲が"Ain't No Stopping Us Now"。言わずもがな、Mcfadden & Whiteheadのカバー。でも、この曲はこのカバーの方がいいのではないかといえるくらい素晴らしい出来。まず、その理由の一つとしてあげられるのが肉感的なバンドサウンド。Mcfadden & Whitehead版はストリングや女性バックグラウンドヴォーカルを交えるディスコ使用だったが、この本作でのバンドサウンドではストリングスの変わりにオルガンを使用しておりジャジー感がアップ。また、女性バックグラウンドヴォーカルなどを入れずに、ゴスペル仕込みの超強力リードと少しのコーラスだけという骨太さがまたいい。さらに後半になるにつれ、さらなる盛り上がりが生まれてくるといった展開。どの切り口で聴いてみても、最高の1曲。言ってしまえば、僕が今まで聴いてきたソウルの曲の中で一番好きな曲なのです!それゆえにDJをする機会などがあったら、必ずかけていると。ソウル愛好家にはぜひ一度聴いてもらいたい曲。この1曲だけのためにもご購入を。損をさせる気はありません。

態度のいい店員って言うのは逆にすがすがしい気分になる。むかつく店員で買い物したのと同じ日に、Geoというお店にPS2のコントローラーを買いに行った。友達も僕もお金がないので、安い中古を探していたのだが、一つあまり安くないものしかなかった。でも、仕方がないので、それを買おうとしたら、店員さんが僕らがあーでもこーでもない言っていたのを聞いていたらしく、近くの店舗に安いものがないか確認してみるということになった。しかし、結局安いものは見つからなかったので、その中古のものを買うことにした。でも、帰って使ってみると、それは不良品。仕方がないので、それを返金してもらって、新品を買おうということになって、店に行ったら、その店員さん、「大変申し訳ございませんでした。新品の方、500円負けさせていただきます」と。いやぁ、いろいろ手を尽くしてもらって、不良品が出たら新品をまけてくれる、なんていい対応でしょうか。少し感動しました。やっぱり、態度いい店員はいいねというお話。ん、僕が現金なだけですか?!

2007年8月 6日 (月)

Cool'rな日

Coolr いやぁ、最近のファッションの傾向って、やっぱりモノトーンなんすかね?街行く人を見ていても、目立つのは白、黒、灰、ベージュといったあまり自己主張しすぎない色合い。好きで時々覘いているWeb Acrossというストリートスナップを掲載しているサイトでもそういう色使いの服装をしている人が多いように思える(Tokyo Graffitiとかのストリートスナップは派手派手だけど)。個人的にはもっといろんな色使おーぜみたいなところがあんだけどね。しかも、夏ってあんまり重ねて着ないから、そんな悩まず服決められるんだし、色の合わせ方はもっと多種多様にあってもいい気がする。僕がよく着ているTシャツの色は赤、黄、緑(ってめっちゃラスタカラーやん)!いやぁ、もっと派手に行こうぜ若者共。って僕が時代遅れなだけでっか?!今日はそんなんに引っ掛けてColor、いやいや違いくて、夏も涼しげなCool'rの「Cool'r」をご紹介。

88年発表。70年代から活動を続けていたPleasure(立ち位置的にはBlackbyrdsなんかと非常に近い感じかな)の残党組が急遽80年代も終わりに近づいてから発表した作品。80年代後半にもなるとヴォーカル&インストグループってのはことさら活動しにくくなってきて(それまで担っていたファンクというストリートミュージックの要素がヒップホップに移行していったからと推測)、メジャーで活躍するグループってのも数が少なくなってくるんだけど、そんな出にくい時代にも関わらず結構いい作品を作っているんだよね。でも、このそこまで持ち上げるほどの作品でもないでしょう、と思われそうな本作を取り上げたのには一つ理由がある。それは1曲"Lve Me All My Life"という素晴らしいミディアムナンバーが収録されているから。ブラックぅ~っていうような黒い感じじゃないのだけれども、まさしく日本人受けしそうな必殺の泣きの歌メロが最高としか言いようがないです。他にもスロウの"If It Were Me"なんかは結構いける。ファンクナンバーも悪くはないな。CDは結構高い値が付いていたように記憶しているが、レコードは3桁で買えると思う(少なくとも僕はそうでした)。安く見つけたらぜひご購入ください。

最近のあのモノトーン志向は落ち着いた感じでそうなったんだろうけど、僕は昔派手な色は恥ずかしくて着ることが出来なかった。そういう色を着るようになったのは大学くらいからかな。でも、案外いいもんでっせ。特に僕みたく顔に華がないタイプは一つ服でアクセントが付けられるし。こちらも一度お試しください。

2007年8月 5日 (日)

Lorenzoな日

Lorenzo 昨日のレビューを書いているときにふと思ったんだけれども、ソウル好きの皆さんはフリーソウルってものをどう捉えてるんでしょうか。古くからのファンの方にはそんなの邪道だと思っている人も多いだろうし、新しいファンの方はむしろフリーソウルが入り口になったという人もいると思う。僕もフリーソウルという言葉とは裏腹に枠に収まった形態をしていることには納得がいかないが、実際にいい音楽を紹介しているし、ソウルという音楽を聴く層を広げたということは確かだと思う。実際に僕もrelaxという雑誌のフリーソウル集なんかを参考に、レコを買ったこともあった。しかし、フリーソウルというムーヴメント以前に自分なりの評価を出していた曲が急にフリーソウルに収録され、これはフリーソウルの曲だからという捉えられ方になってしまうのはおかしいと思う。だって、フリーソウルで紹介されている盤だってUSブラックディスクガイドですでに紹介されているものも多いわけだしね。ソウルファンのフリーソウルとの付き合いは付かず離れずってくらいがちょうどよいと思うな。まぁ、そんなことを思いつつ、今日はフリーソウルでは絶対紹介されないようなスロウ曲中心の歌ものLorenzoの「Love On My Mind」をご紹介。

95年発表の超絶歌ものアルバム。レーベルは数々のソウルを感じさせるR&Bアーティストを出しているLuke Records。ジャケからして歌える雰囲気ムンムンなんですが、実際に聴いてみると、これまた情熱的に歌い上げてくれるわけなんですよ。こういうのを典型的なバラディアーと呼ぶのでしょうか。トラックはそこまで凝った内容のものは少なく、簡素で少し甘い雰囲気がするものが多い。でも、この過剰な演出をしていないことが逆にこの歌唱力を生かせてると思う。収録曲数は9曲と少なめなのだけれど、その濃厚な雰囲気を味わうにはこれくらいがちょうど良い。基本的にはセルフプロデュースなのだけれど、ご本人のバックグラウンドヴォーカルも印象的な"IF It's Alright With You"のみはかのKeith Sweat作。この曲が悪いはずはなく、このアルバムのハイライトといってもいいんじゃないかな。続く"Shining Star"を筆頭に、他のスロウもどれも素晴らしい内容。でも、ラガマフィンがうるさい"Just Wanna Touch Ya"だけは蛇足かな。歌の力をこれでもかと楽しむことが出来る素晴らしい1枚です。

フリーソウル批判もしたいし、フリーソウル賛美もしたいという微妙な立ち位置の僕です…。ソウルを聴き始めたのも01年くらいからなので、フリーソウルブームも終焉を迎えた後なんだよね。だから、それを参考にもするし、その枠に収まってたくはないというどっちつかずの感じ。でも、フリーソウルでも自分がいいと思ったらいいし、よくないと思ったらよくないんだよね。その考え方が根本であって、一番重要なことですわ。

2007年8月 4日 (土)

Jeffreeな日

Jeffree やっぱレコ好きの間でよく話されることの中に頑なにオリジナルを買うか、それとも再発でいいのかといったものがある。最初に僕の結論から言わせてもらえば、あくまでオリジナル派だ!だって、再発買っても、それ以上のものがあるんだとか思ってしまうことが、まず嫌だからね。それにジャケの遠い感じとかもどうも好きになれない一因かなぁ。音に関してはそこまで厳密に違いというものを感じることは少ないのだけれど、やっぱり違うものは違うし。でも、再発もほんの少数持ってます。ソウルの場合、所有数の1%くらいかなぁ。やっぱり、未発表曲とか入っていると気になるし、市場価格1万超えのものとかはやっぱ観念しちゃいます。ExpansionやSoul Brotherの再発なんかは比較的好きだしね。今日はそのExpansionの再発を以前持っていたんだけれど、売っぱらってオリジナルに買い換えた(収録曲に若干違いがあったような)Jeffreeの「Jeffree」をご紹介。

79年発表。このJeffreeって人は、ご存知の方も多いかも知れないがプロデューサーやシンガーとして活躍したGreg Perryの弟さん。そのGreg Perryの「One For The Road」なんかも結構いいアルバムだったけれども、やっぱりこっちの弟の作品の方が完成度が高いように思える。もう80年代という新しい時代に向けて進みだしていた70年代最後の年にここまで70年代ちっくな音が出てくることには感動すら覚える(これは懐古主義か?!でも、80年代も大好きだし)。それくらい悪く言ってしまえば時代錯誤な、よく言えば最高の時代を思い出させるような音作り(ニューソウルに近い感じ)に徹しているのだ。だからこそ、フリーソウルにも収録されたような"One Last Chance"みたいな名曲も生まれたわけだし(フリーソウル的な表現を使わせてもらえば、こみ上げ系の傑作ということになるかな)。やっぱりこの曲が頭一つ抜けているけれど、軽快なミディアム"Love's Gonna Last"や甘美なスロウ"Take My Love"など収録曲はどれも高水準。70年代最後に発表されたいかにも70年代な傑作です。

オリジナル盤を探すってのは気長な作業になるけれども、それもレコード集めの楽しみの一つ。見つけたときに聴く楽しみが何倍にもなるしね。同じようなことをUSブラックディスクガイドで鈴木啓史さんが言ってたっけな。僕にもBarrino Brothersが降ってきますように。

2007年8月 3日 (金)

Walkin' Largeな日

Walkin_large いやぁ、音楽マニアっていうのは食費を削ってまでも、レコードを買う訳で。僕ももちろんやってました。高校時代は弁当で、食費ってもんはもらえなかったんだけれども、浪人時代は予備校の昼食代として1日600円もらってたんですよ。バイトもやってなく、月のこづかいだけでは買えるレコの量もたかがしれてるので、昼食は60円のコンビニのドーナッツオンリーにして、レコ買ってました。でも、そうなってくるとなんでも物を買うときにレコード換算してしまうという悪いクセが付いてきまして。カフェでコーヒー飲むときでも、ここで450円払わず、公園でエメラルドマウンテンブレンド飲んでたら、300円浮いて、それを6回繰り返せば、結構いいレベルのレコ買えるぞみたいな。あかんね…生活が貧しいものになるわ。そんな苦労の末買ってきたレコの中から、今日はWalkin' Largeの「Riverside Pictures」をご紹介。

95年発表。このWalkin' Largeはドイツのヒップホップグループ二人組。最近ではSquare OneやCurseといったドイツのヒップホップシーンだが、やっぱりこの頃なんかは一般的には全然知られていなかった。言ってしまえば、Mc Solarなんかと並んで、話題になったアメリカ以外のヒップホップアーティストの走り的存在だろう。でも、アメリカでないからといって、トラックのレベルに差があるわけではなく、当時出ていたNY産ヒップホップの中でもこれだけの作品を残せているアーティストは数えるほどだ。彼らの感覚は完全にメロウ&太いドラム。似たようなトラックを作っていたアーティストというと、Pete Rock、Grand Puba、Lord Finesseといったところであろうか(といよりか、そこら辺から影響を受けたと思われる)。でも、本当にサンプリングアートとしておもしろいことをやろうとしてる。本作でのイントロは音の途中途中でレコードが針飛びする音が重なるというものだし(久々に聴くんで、傷がないか確認しちゃいました)、次作ではGang Starrの1stアルバム収録の"Dj PreMier In Deep Concentration"を自分たちでカバーしたものもやっちゃったりしてるする。こういうところで、やっぱりアメリカのアーティストではないのだなと感じる。本作は本当に全体を通してトラックのレベルが尋常じゃなく高いんで、この1曲ってのはないかな。それだけいいってことです。90年代半ばのメロウヒップホップ好きには必須の1枚です。

浪人時代はかなり無茶やっていたことを今でも思い出す。予備校(千駄ヶ谷)の模試なんかも、昼休みに明治公園のフリマに行って、昼休み終わりの試験は少し遅れて参加したりしていた。大学受験の時も、その大学が神保町にあったので昼休みにレコード買って、午後からの試験受けてたし。試験会場にdisk unionの袋って相当異様な風景だったと思う。でも、そんなんでも、なんとか大学生になれてよかったなと、つくづく今思います。

2007年8月 1日 (水)

Circle O' Fireな日

Circle_o_fire 最近感じたことなんだけれども、自分が好きな音楽以外にも揺さぶられるような音楽っていうのはあるもんなんだなと。それを強く感じたのが、NHKスペシャル「映像の世紀」に流れる"パリは燃えているか"だ。あの暗いけれども、そこから立ち上がっていくかのような音には強くやられたものだ。番組自体も非常に完成度が高く、幼かった僕の記憶にも強烈に残っている。でも、やっぱりあの音楽があったからこそ、あれだけ記憶に残る作品になったのだと思う。戦争・虐殺といった悲惨な状況から抜け出し、新たなものを発明し発展していくという人間の歴史を、あそこまでうまく音として表現し、なおかつあれだけの演出力を持たすことが出来たのだから。"パリは燃えているか"にかけたわけじゃないけど、今日は燃えるようなジャケのCircle O' Fire「Escape Hatch」をご紹介。

78年のStax発。ジャケを見ると、ごりごりなファンクを予想しそうだけれど、内容はそれに反してメロウな出来上がり。プロデューサーはあのSilkなんかも手掛けたDavid Porter。こうした甘い作品が出来上がったのにはそれなりの理由があったと。でも、70年代後半のヴォーカル&インストグループって結構メロウさを柔軟に取り込んで言った作品が多いように思える(以前紹介したOpus 7 しかり)。でもこの盤の特筆すべきはそういった70年代後半のヴォーカル&インストグループの盤に多く見られる2~3曲いいという単位ではなく、全体的にレベルの高い作品として仕上がっているのだ。でも、やっぱ群を抜いていいのはスロウの"(You're A) Winner"。これだけ歌メロが良くて、歌が良くて、音がメロウなんだから、他に何を欲しがるのってくらいなもんでして、やっぱり最高という言葉しか出てこないですわ(自分の語彙の少なさが寂しい…)。

いやぁ、それにしても「映像の世紀」について語ったら、また見たくなってきた。でも、DVD Boxが78000円だもんなぁ。到底、しがない大学生には買える額ではないわけで…。う~ん、レンタルビデオ屋にでも行こうかな。

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