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2007年11月

2007年11月30日 (金)

Willie Hutchな日

Willie_hutch_2 最近、どんどん"モノ"としての音楽の価値が下がるかのような雰囲気が世の中にある。これ以上音楽配信が一般化されれば、わざわざCD、レコードといった"モノ"を買う必要がなくなってくるからだ。確かにこの流れはある程度まで行くのはほぼ確実だろう。しかし、今、音楽をレコードで買っているような人種は、果たして音楽配信が一般化した場合、レコードを捨て、配信に向かうのか。いや、そんな簡単なことではない。それなら、まず、レコードを捨て、CDを買っているはずだからだ。そんなことを強く思わせる出来事に先ほどぶち当たった。それは、ヤフオクでのソウル中古レコードの高騰だ。それも、以前このサイトで紹介した盤だ。それは、Niteflyteの「Niteflyte」。やはり良い音楽は高い値で売れるのだ。と、言いたいところだが、これはさすがにバブリー過ぎ。一般流通価格は、5000円程度の盤だから、2倍くらいに跳ね上がっていることになる。この人の履歴を見ても、Leroy Hutsonの「Ⅱ」も6000円出しているし、やりすぎだ(一般流通価格は、3000円強)。どちらも、持っている盤だし、もちろん内容も最高だ、ということは納得できるけどね。でも、時間がなくて、金がある人には正しい選択なのかもな。貧乏人は足で、金持ちは財力で。どちらもまっとうだ。音楽好きには変わりはないのだから。そんな、ことを考えながら、今日は、Willie Hutchの「The Mark Of The Beast」をご紹介。

74年発表。Willie Hutchと聴いて、まず思い浮かべるのはなんだろう?その人によってだいぶ違うと思うが、サントラ盤が有名な人、RCA盤がUSブラックディスクガイドに載っていた、最近ネタとして再評価、ニューソウルをつくっていた人の一人、といったところか。Willie Hutchは結構有名だけど、あまり評価の上がらないようなイメージがある。ニューソウルの中でも二軍の最後尾くらいのイメージだし(一軍はMarvin Gaye、Curtis Mayfieldとか、二軍はLeon Ware、Leroy Hutsonてなイメージ)。アルバムもかなり多い人なんだが、有名なのは二枚のサントラ盤…。ライターとしても、プロデューサーとしても、歌い手としても非常にいい仕事をする人物だけに、この微妙な評価は納得がいかない。ということでの、本作の紹介。RCA盤は少し古臭いし(この盤好きな人すいません)、サントラ盤は出来がいいのだが、インスト含みだしね。サントラ的な音作りの疾走感が爽快な"Life's No Fun Living In The Ghetto"、正統派ニューソウルタイプの"Do The Thing That's Best For You"、歌い手としての資質を強く感じさせられる"( I Wanted To Be A Rock & Roll Star ) Woman I Still Got Loving You On My Mind"(長いなぁ)など良曲多数収録。強く「これ」と言える曲がないだけに、名盤として紹介されることも少ないが、これはまさしくニューソウルクラシックな一枚(ニュークラシックソウルとはちゃうよ)。

オークションは、過熱すると、時に相場を大きく超えた額になるのが特徴であり、怖いところでもある。だからこそ、ある程度相場というものを把握して、その範囲内での入札にとどめるという心構えが必要なのではないかな。とかまじめ腐った忠告をしちゃったんだが、出品者側とすれば、そこが狙いなわけよね。吊り上げて利益を高めるみたいなさ。お金欲しいッス。で、高くて内容が良いレコ買いたいッス。

2007年11月28日 (水)

New Birthな日

New_birth 同属がすれ違うってのは、ちょっとおもしろい。しかも、その存在があまり普通ではない場所で起こると、妙にツボにはまってしまう。この前、大森(マイナーだなぁ…)に行ったんだが、そこでギャル男が僕の前を歩いていた。階段を上っていくと、反対側からもギャル男が階段を下りてくる。「おおぉ」とか僕が思っている隙に、もうすれ違っていた。そう全くの無反応だったのだ。でも、よくよく考えてみりゃ、そりゃ当たり前の話だわな。別に同じような格好していても、友達なわけないもんな。それでも、なーんか同属っていうのが、頭の中にあるから、「おっ、これから渋谷?」「そうそう。また、あそこのクラブで会おうぜ~」みたいな会話が交わされるようなイメージがあるんだよね。その後、こんなこと考えてるのは、僕くらいなのかなぁ、とか考えながら、電車に乗った。そこで、ちょっと前に買った「トーキョー・リアルライフ」(「Web Across」っていうサイトの「消費生活」という、何人かの一般人が一ヶ月で何にいくら使ったかを日記に交えて書いていく企画を本にまとめたもの)っていう本を読んでいた。そうすると、その中の一人の日記に「見知らぬデブとデブ同士がすれ違う瞬間を目撃した話」が書いてあった。最高にうけた。めっちゃ一緒やんって(笑)。てな共感を抱きつつ、今日は、New Birthの「Lifetime」をご紹介。

04年発表。New Birthという70年代初頭から活動を続けているグループの04年盤を紹介できるというのは、非常に喜ばしいことである。70年代から続くファンクグループで、まだまともに活動を続けているのは本当に一握りのものだろう(90年代から活動を始めたLo-Key?だってもういないんだし…)。しかも、活動していたとしても、よい作品をつくることが出来るグループはその中でも一部だ(Isley Brothersは化け物だとして)。それを達成しているNew Birthには恐れ入る。古いソウルのアーティストが作る作品は時代の一歩後ろを行っているような気がする(これは、決して悪い意味ではない)。90年代に出された作品にはまだまだ80年代の香りがたっぷりしたし、00年代である本作では90年代の香りがするからだ("Ten Toes Up"なんてチキチキ)。こういった古いアーティストは、どういった年代の音の楽曲を作っても問題ないと思う。それは、音楽の進歩というものは若い年代に託し(彼らも過去には音楽の道を切り開いていった者達であるわけだし)、自分たちが納得でき、よい作品が出来るといったタイプの音をもってくればいいと感じるからだ。それをこのアルバムはうまく表現できていると思う。中でも、R&Bタイプの楽曲の美しさは格別だ。90年代フレイヴァ全開の"Fun Is In The Chase"、"Workin' On You"、"You Know You What Me"辺りの楽曲は単純にレベルが高い(ベテランが健闘といったレベルとは一線を画す出来)。昔に比べたら衰えたが、Leslie Wilsonの歌も味わい深いものがある。ベテランの快作。

でも、街を歩いていると、色々な面白いことに遭遇したりする。それは、ある人から見れば、なんもおもしろくない単純なことかもしれないが、違う人が見ると相当におもしろいことだったりするもんだ。この前、大きな横断歩道を渡ったんだけど、その間に三人の人とすれ違った。最初の人は、髪の毛の前線が上がってきている人、次がバーコードのサラリーマン、次は、なんと…スキンヘッドだった。「ハゲの過程かいっ!」って、心の中でツッコんじゃいました。こんな出来すぎた話も街には転がってたりね。でも、それよりも、自分の髪の毛の前線が上がってきてる方が気になっていたりすんだけどね…。

2007年11月26日 (月)

Cali Life Styleな日

Cali_life_style いやぁ、しかし最近はどうにも寒いっ!本当に真冬並みの気候なんで、あったかい服が欲しくなりますわ。ってことで、最近狙ってるのが新たなダウンジャケット。この前、友人たちと外飲みしたときに(その日も極寒)、上着の交換をして、誰のがあったかいか、みたいなことをやったんだが、僕のダウンジャケットが最下位…。ちょっと前にフリマで買った物なんだが、物が古いんだよね。しかも、最近、致命傷に気が付いてしまった。なんと、ダウンがかなり抜けている部分があるんです。この前、それを着て外を歩いていたら、な~んか背中の左側部分が寒い。それで、手を当ててみると、あら不思議、かなりスカスカでした。これが、原因かぁ、と思い新たなる防寒グッズを探し中という次第。なんか、今風なダウンジャケットには、あまり興味がないし、クオリティの高いものが欲しいってことで探すと、やっぱりアウトドア・登山系ブランドになる訳です。しかし、値段が高い。ヤフオクでも1万は絶対に越すなぁ。1万ジャストくらいでって考えて、ヤフオクにしがみついてるんですが、まだいっこうに出会うことが出来ませんわ。う~寒いよぉ~。なーんて寒い思いをしながら、今日は、Cali Life Styleの「Mexican Invasion」をご紹介。

00年発表。このお二人さんは、ジャケを見ても分かる通り黒人ではなく、チカーノ。チカーノヒップホップといえば、Frost、Lighter Shade Of Brownなんかが有名だが、最近では全体的に知名度も上がってきているようだ。で、そのチカーノヒップホップの特徴といえば、甘いトラックにあるといえる。でも、この甘い音楽をやるっていう文化は昔からあったように感じる。それは、以前紹介したEl ChicanoやTierra(このグループの古着Tシャツ持ってたり)なんかの音楽を聴いていると、実感できるはずだ。ただし、ヒップホップのトラック作りという面においては、非常に稚拙。今の時代は、Kanye Westなんかがソウルをヒップホップに昇華させたような音作りをしているのに対し、こちらはただサンプリング&ループさせているだけ。でも、ソウルファンなら、この心地良さを否定することは出来ないはずなのもまた真実。曲名すらまんまな"Float On"は、もちろんFloaatersのアレ使いだ。もうワンループで押しまくり。工夫はゼロ。でも、心地いい。これは、反則技だよね。でも、この反則をここまで堂々と行った彼らに軍配だな。Patrice Rushanの"Remind Me"使いの"Time To Glide"、Con Funk Shunの"By Your Side"使いの"Coastin'"、Delegationの"Oh Honey"使いの"Lost"と同タイプのメロウチューン満載。西海岸の海沿いで聴いたら、もっと最高なんだろうなぁと思わされる一枚。甘~い(古っ)!

てか、気付いたら、これで記事数100到達だわ。いやぁ、続いたもんだねぇ。三日坊主の素質はかなり持ってる僕なんですが、結構がんばりましたね。自分で自分を褒めたい気分(これも古いな)。でも、このブログ見て、それを参考にレコードなりCDなりを買ってくれた人はいままでにいるのかなぁ。一人くらいはいて欲しいところですわ。それで、聴いて、良かったなと思ってくれていれば、救われます。はい。

2007年11月22日 (木)

Controllersな日

Controllers 今日、生まれて始めて、中目黒、自由が丘というちょっと高級感のあるお洒落都市(わたすの超個人的イメージだす)に行ってきた。行ったのが、6時頃ということもあって、街も暗くそんなお洒落感は漂っていなかった。それでも、ほぼ乗ったことのない東急東横線にはちょこっと緊張。では、なぜ、そんな街に行ったかというと、その理由はただ一つ!ブックオフに行くため…(しょーもな)。どちらも結構大きい店舗だし、自宅から片道300円程度で行けてしまうので、これは行かない手はないと思いまして。で、成果はどうだったかというと、微妙なところ…。CDはあまりいいものがなくて、11枚しか買わなかった(でも、そん時買ったDonald Fagenの「Morph The Cat」は、昔、バイト先でよくかけた盤で、感慨深い再開)。でも、本はなかなかに掘り出し物があって、大満足。ダライラマの本が100円で、どかっと置いてあったし、なんとアマゾン価格38700円の大物(陶磁器の本)も100円で転がってた。これがいくらで売れるか楽しみじゃ。けっけっけ。とか考えながら、今日は、Controllersの「In Control」をご紹介。

77年発表。レーベルはFrederick Knight主催のJuana。Controllersっていうと、南部のグループってことで、一般的な人気がどうにも低い気がしてならない。かのUSブラックミュージックガイドにも半ページを割いて紹介されているのに、この市場価格の安さはなんなのだと言いたい(人気ないなぁ)。でも、本当に70年代後半から80年代の南部モノのレコードは総じて価格が安いんだよなぁ。でも、それを払拭するかのような内容を本作は誇っているし、他のアルバムのレベルもみな高い(80年代半ばにはハッシュとも組んでるし)。そんな内容の高さを証明するのは、Frederick Knightのつくり出す音と、Controllersの歌のうまさの相乗効果があるからこそ。そのレベルの高さがあるからこそ、アルバム冒頭の"People Want Music"といったディスコタイプの楽曲でも、最高のものに仕立て上げてしまうことが出来る。このノリにこの歌いっぷりはやっぱりいい。前奏が異様に長い"Heaven Is Only One Step Away"もヤバイくらい出来のいいスロウ。もういっちょスロウの"Somebody's Gotta Win"も最高。やっぱり、歌に実力があると、本当にいいものが出来上がるという好例。音も当時の南部モノに比べて、モダンなところが功を奏したか、本当にまとまりのある素晴らしい一枚に仕上がっています。

昨日、ヤフオクで売れた本に「あるモデルの自画像」というものがあった。それは、絵画のヌードモデルをしている女性が自分の考え、職業に対しての思いを描いた本で、非常に興味深いものだった(売れてしまったので、飛ばし読みした程度だったが…)。一冊、2000円という比較的高値をつけていたのだが、売れてしまった。そのとき、Grooveのニューソウル特集で亀田源三郎という人が、J.R. Bailey「Just Me'n You」の紹介文にこんなことを書いていたのを思い出した。「愛聴盤であった。しかし、オレは中古レコード屋をやっていて自分ではなるべく所有しないと決めてて、それでもなるべく売れないように高い値段付けといたけど、結局売れちゃった。」っていうのをね。少し同じ気分を共有できたような気がした。

2007年11月21日 (水)

Beres Hammondな日

Bares_hammond ヤフオクの商売始めてから、早2ヶ月くらい。20日締めでの今月の売り上げは12万に到達しました!よっしゃー!ってことで、喜んでいるのだが、こんな売り手が入れば、買い手もいるってーのが、オークションの世界。でも、ソウルの世界は狭いなって感じる出来事がこの前あったんです。ソウルのCDも出品している僕なのだが、この前、Spinnersの「Spinners」("I'll Be Around"が入ってる超名盤)を出品したのだが、すぐに入札が入った。それで、その人の履歴なんかを見ていると、なんか見覚えが…。そう、それは僕がよく見るソウルのブログで紹介されている盤が盛りだくさんだったのだ。これはっ、と思い落札が決定してから、聞いてみるとやはりご本人。ちょっと、ソウルな会話が楽しめて大満足。でも、このブログのことは伝えなっかたんだな(恥ずかしがりやなもんで…)。まあ、人知れずやってんで、見て、「おっ」と思った人は来てね、っつーブログだかんね。細々といきますわ。てなことを考えた今日は、Beres Hammondの「Soul Reggae」をご紹介。

76年発表。このアルバムのことを知っているソウルファンはどれくらいいるのだろう。Beres Hammondというと、現在でも前線で活動を続けるレゲエシンガーというイメージが強いけれど、このアルバムではレゲエが4曲、ソウルが7曲という配置になっている。基本的にはレゲエシンガーということで、レゲエに分類させてもらったが、ソウルのカテゴリに入れても遜色ないことは確かだ。そもそも、レゲエという音楽はアメリカから流れてくるR&Bと土着的なソカなどが混じって形成されていったと言われている。よううするに、原点の一部はアメリカのソウルなのだ。だから、カバーも多いし、70年代後期に活躍したSoul Syndicateなどはソウルの楽曲も残している。そんなソウルを歌ったジャマイカ産アルバムの中でも最高峰なのが、本作。70年代後期のメロウな感覚を存分に生かしたソウルを披露してくれている。特に"Somebody Leid"なんかは、アメリカ産に勝るとも劣らないメロウなモダンソウルに仕上がっている(メロディラインも最高!)。同タイプの楽曲では"You Don't Have To Lie"もいいなぁ。切な系の"Oh Take Me Girl"もなかなか。レゲエの楽曲では"Your Love Won't Shine"がよい。でも、Beres Hammond的には振り切れるまで歌えるソウルの楽曲の方が合ってそうな気がする。ジャマイカに生まれた最高のソウルアルバム。

いやぁ、でも、ヤフオクで落札してくれたブログを書いてる人とメールをしているときにうっかり"I'll Be Around"を"I'll Be There"って書いて送ってたんだよね。もしや、エセソウル好きだと思われたか?!なんて心配をしてるんだが、どうも楽曲の名前やアルバムのタイトルとか覚えられないんだよなぁ。特定のアルバムを指したいときでも、~の~枚目みたいにして言っちゃうクセがありまして…。どうも、覚えが悪い。これも、老化現象の始まりか?!「あれ、あれ、ほらっ、あのやつだよ~」っていう、全く的を射ない発言をしてしまう今日この頃です。

2007年11月19日 (月)

Paris Matchな日

Paris_match2 みんなは、なんで古い音楽というものに惹かれるのだろう。たとえ、今、古い曲をまったくアレンジを変えずに録音したとしても、違うものが生まれてくるのは明らかだ。今の方がよりいい音で録音できるはずなのだが、それで音楽的によいものが出来るとはならない。それは、本物の食材を使った料理と、エキスだけを使った料理との違いみたいなものになるのではないかと思う。つまり、本物と模倣品の差があるということ。その細かな差が大きな違いになる。でも、本物から純粋にエキスを搾り出し、それを最高にうまく使い、極上の料理に仕上げたのがヒップホップという音楽だと思う。レコードからサンプリングし、チープなサンプラーに入れて、いじくる。そして、質感を荒く、ロウに仕立て上げる。いまだに音入れの際に、SP-1200を使ってるプロデューサーがいるというのには、納得できるなぁ。音がキンキンの高音質ヒップホップには付いていけないから。そんなことを考えながら、今日は色々なエキスがうまく調合されたParis Matchの「Volume One Plus」をご紹介。

04年発表のアルバム。90年代初めに渋谷系というムーヴメントがあった。ソウルやブラジリアンミュージックなどの要素を取り入れ、お洒落に仕立て上げた音楽たちだ(合ってる?)。そのムーヴメントも90年代半ばを過ぎた頃から終息を迎え、多くの個別ジャンルに細分化されていった。しかし、当時の渋谷系的な雑食性を持ったグループも残っていたことは事実であり、このParis Matchもそういった部類に属するように思える(他にはPort Of Notesとかね)。こういった多くのジャンルから影響を受け、お洒落に仕立て上げるといった音楽は、総じて陳腐で薄っぺらいものになりかねない。それは、ただエキスをごちゃ混ぜに入れ込んだだけで、うまく調理が出来ていない為に起こるように思われる(後、ヴォーカルに魅力がない場合も)。しかし、このParis Matchの音楽というものは、その調理が絶妙なのだ。下手に尖った音楽に向かうわけでもなく、薄っぺらいものにもなっていない、極上のポップに仕上がっている。この音楽を聴いて、気持ちよくないという人は不感症か頭が固くなりすぎてしまっている人くらいのもんじゃないか。その薄っぺらいものではないポップな音楽を目指そうという志向性は、Carpentersの"Close To You"をカバーしているところからも読み取ることが出来る。このカバーではサンバのリズムを組み入れ、うまいアレンジが出来ていると思う。さらにこの手のグループの鬼門であるヴォーカルの力量という点でも、Paris Matchは及第点を軽く超えてみせる。Mizuno Mariのヴォーカルはソウル的な歌のうまさというものとは確実に違うのだが、ポップ、ボサノヴァ的な歌のうまさがあり、声も魅力的だ。"Happy-Go-Round"なんかは最高のポップじゃないかな。穿った耳を持たずに、本作を聴いてもらいたい。音楽が好きな人には必ず分かると思うから。他のアルバムには、当たりも外れもある(一定の水準にはあるけれど)。入門編としては、絶好の一枚。

以前、ここでも書かせてもらったが、休日になるとよく友達とウイニングイレブンをする。昨日も行ってきたんだが、友達は翌日には仕事があるから、早めに切り上げたいみたいだったけど、まだ時間もそんな遅くはなっていなかったので、僕はもう少し延長するようにくどくどと言っていたんだが、そのときに友達が言い放った。「俺は、明日、試合なんだよっ!」って。「仕事」を間違って、「試合」って。その後、二人で爆笑したんだが(他愛もないけども)、帰りの電車の中で、ちょっと考えた。仕事って、毎日が試合くらい大変だから、潜在的にそういう意識があって、その言葉が出たんじゃないかなって。最近、仕事がキツイって言ってたしな。う~ん、仕事かぁ。考えちゃうわ、マジで…。

2007年11月14日 (水)

The Floaters & Shu-Gaな日

Floaters_shuga_2 結構前から、疑問に思っていたことなんだが、ソウルのCDって、なんであんなに高くなっているもんがあるんだろう?Sam DeesのCDのみリリースの500枚限定盤とかが高騰する理由はよく分かるし、オリジナルもレアとかなら納得できる(Sunfireとかね)。でも、CDがかなり高騰しているProcess And The Doo Ragsの「Too Sharp」なんかオリジナルは3桁盤の常連だったりすんだよね。他にもPocketsとかね。なんで高くなってんのか疑問符が付きますよ。CDからだとパソコンに落としやすいからかなぁ。でも、それだけで10倍の金は払えないと思うなぁ。でも、どうせなら、オリジナル盤のジャケットを眺めながら、聴きたいのがソウルファンってもんじゃないかなぁ。CDファンは解説を読みながら、聴くとか?!まあ、でもCDは便利だよね。オリジナル持ってるやつでも安かったら買って、パソコンに落として、またヤフオクで出品するもんなぁ。なーんてことを考えながら、今日はThe Floaters & Shu-Gaの「Get Ready For」をご紹介。

81年発表。Floatersっていうと、今でも頻繁にサンプリングされるメロウチューン"Float On"などを発表した70年代後期のABC時代が有名なんだけれど、本作は80年代に入ってからの作品。しかも、レーベルはマイナーなFeeというところで、Shu-Gaなる女性ヴォーカリストと組んでもいる。なーんか怪しい盤(盤自体もリプロっぽい趣があんぞい?!)なんですが、内容は甘々で最高です。プロデューサーは、Mitchell & Willisっていうあまり聞き覚えのない二人組だが、作り出す音は初期80年代の弱機械化されたメロウさを帯びている。なんたって、冒頭から甘いエレピに男女の絡みの声が…。そんなイントロから始まる"For Your Love"は、甘くもShu-Gaのソロが熱い一曲。電話のイントロから始まる"Back Home"も甘~い一曲で、こっちはFloatersの面々が頑張っています。ダンスナンバーである"Make It Hot"もキレがあって、悪くないなぁ。全体的に鍵盤の使い方が巧みなので、クオリティが高まっている感じ。紹介したのは全部A面の曲で、ディスコ色の強いB面は内容が落ちるな。でも、A面のみなら、十分メジャーで通用するような内容を誇る一枚。1~2年位前に数枚目撃しました。デッドストックかリプロ(こっちじゃないことを祈る)が、ある程度流通したと思われます。でも、値段はそんなに高くないので、ぜひご賞味あれ。

でも、ソウルのCDが再発されると、こっちにも恩恵がある。それは、CDに買い換える人がいるというところにある。実際、再発が出るという発表があったり、実際に発売されると、その盤のオリジナル盤が中古市場に現れるのだ。そこの落穂拾いが僕のお仕事。先日、再発されたSpecial Deliveryの「Oh Let Me Know It」が出たとたん、オリジナル盤が中古で1800円で出ていたので、購入させていただきました。再発されなければ、2倍はしたであろう盤なので、やっぱりうれしいよね。こうやって、聴くソウルの盤を増やしていけたらなぁ、なーんて思ってます。

2007年11月13日 (火)

Brian Greenな日

Brian_green 最近は、音楽、漫画、本などをヤフオクの仕入れとして買うことも多くなった。しかし、やっぱりいいものは手元に残しておきたい。昨日も仕入れを行ったのだが、半分は売らずに置いておくことに決めた(商売人がそれでいいのか?!)。今日の昼は、その中の一枚Brian Greenの「One Stop Carnival」を聴きながら、これも以前買ったやまだ紫の「しんきらり」を読んだ。なんでこんな日記風のことを書くかっていうと、その二つが良過ぎたのだ。Brian Greenの方はレビューで書くとして、「しんきらり」について、少し書こう。主人公は夫と二人の子供を持つ主婦。その彼女の主婦としての生活を描いているのだが、非常にリアルに、そして読み物としての完成度が高く仕上がっている。子供の育て方に関しての考え方、そして今の自分の生活に関しての考え、など非常に興味深いし、自分の親もこんなこと考えながら、育てていたのかなぁ、なんて考えてしまう。こういった内容がある種、詩的に表現され、すらすらと読み進められてしまう。そして、全編を通して、辛いこともあるけれど、つつましく幸せな生活に見える。このマンガが発行されたのは、1982年。まだ、僕が生まれる前の話だ(フィクションだけど)。それから、25年が経った今では、物事の価値観も相当変わっている。それでも、読み終わった後に共感を覚える普遍的な何かがこの漫画にはある。名作です。ってな、漫画レビューを終えて、本題の音楽へ。今日、紹介するのは、先ほども出てきたBrian Greenの「One Stop Carnival」。

96年発表。このジャケだけ見ると、ついにnaffgrooveもネタ切れか、ってな憶測が生まれそうだけど、これは隠れた良盤。まずこのBrian Greenって人の本業は、役者。結構なドラマにも出てたっていう話です。ヒップホップでは、本業以外の人でもShaquille O'Nealなんかが、やってるしね。でも、シャックのよりも数段レベル高いなぁ。それは、ラップのレベルではなく、音作りに関して。本作での音は、西海岸ニュースクールの流れを汲んだものでで、ジャジーなメロウ感が強い。実際にサンクス欄にはBlack Eyed Peas、Pharcyde、Ras Kasといったその流れに属するアーティストが列挙されているし、Will I Am(Black Eyed Peas)とSlim Kid-3(Pharcyde)は実際にアルバムにも参加している。Brian GreenのラップもPharcyde系のゆるい感じが出ていて、悪くない。そんな本作を代表する曲といえば、スチャダラパーの"サマージャム’95"(こっちも、鬼名曲)と同ネタの"That's Right"。このジャジーなレイドバック感のあるネタはBobby Hutchersonらしい(欲しいっ!)。でも、それをこのヒップホップのドラムと絡ませたことが功績でしょ。最高のレイドバックチューンに仕上がってます。でも、スチャのが1年前なんだよね。"That's Right"のイントロは日本人の女の子が関西弁で喋ってるところから入っているから、もしかしたらインスパイアされたのかも(この曲に参加したWill I Amの彼女が日本人だったことも関係あるかも)。他収録曲にもメロウなものが多く、アルバム自体の完成度も相当高い(一貫性もある)。さらに、今のジャジーヒップホップにつながるかのような"You Send Me (Jazz Mix)"といった楽曲も収録している。この曲は、きれいなピアノの旋律と刺激的なドラムが絡み合う最高な一曲。ぱっと聴きは、まさに今のジャジーヒップホップだな。ジャケだけなら、必ず通過してしまうアルバムだが、中身はしっかり詰まってます。今日からジャケ覚えて、あったら買ってくださいな。

いやぁ、いい音楽にいい漫画、最高ですわ。「しんきらり」を読了した後に、色々なブログでどんなこと書いているか見てみたが、どれもいいこと書いてあるんだよなぁ。やっぱり、名作にはみんなちゃんとしっかりとした意見が書かれているもんだなぁ、と感じましたよ。このマンガは本当にいい。今年読んだ中でも、三本の指には入るな(一番かも)。皆さんにも読んでもらいたいすわ。今でも、僕が読んだ「しんきらり」と「続しんきらり」を併せた「しんきらり(全)」がちくま書房から出ているみたいだからね。昼の日差しを浴びながら、ベットの上で、Brian Greenの「One Stop Carnival」を聴きながら、「しんきらり」を読んでください。

2007年11月 8日 (木)

Charles Earlandな日

Charles_earland いやぁ、音楽好きのみなさんなら、中身の音楽だけではなくて、ジャケットの方も気になるはず。僕の好みは70年代のソウルやレゲエのジャケット。レコードならではの「古き良き」感も存分に味わえるところが好きな理由。その点、CDはちょっと物足りないかな…(大きさ的にね)。でも、ジャケで思うのが、黒人女性シンガーのジャケ写りのうまさ。本当は太っているのに、痩せてるように見せるアングルのうまさは抜群だ。特にFaith EvansやJill Scottなんかはすごい。二人ともbmrなどの雑誌でのインタビュー記事を見るまでは太っているなんて、全く思わなかったもんなぁ。中ジャケとか見れば、分かるんだけど、そこまで注意して見なかったりするもんも多くて。他にも太ってるのは分かるが、うまく写っているのがAngie Stoneとかね。小太りくらいに撮れているが、インタビュー記事とかだと、「どかーん」て感じだもんね。これが、あのイケメンD'Angeloの奥さんだったんだー、なんて偉く感心したもんだ。まあ、でも人間顔じゃなくて、中身だもんね。てなこと考えながら、今日はこの前2naさんも紹介していたCharles Earlandの「Odyssey」をご紹介。

76年発表。この人は本当にメロウでいい作品つくります。だから、今のヒップホップ世代にも受けてんのかな。このジャケはCommonの「Electric Circus」で使われてるし、他のアルバムはDev Largeがパロってたりする。ジャケだけでなく、音楽ももちろん使われているけどもね。Charles Earlandが鍵盤奏者ということでオルガンからエレピ、シンセが曲の中心となってくるため、メロウで暖かい音が出来上がっている。また、バックであるドラム、ベース、ギターはめっちゃファンキー。本作ではそのファンキーさ、メロウさ、フリージャズの残り香もほんのちょっとと、色々な要素が渾然一体となっている。だが、時代もいいだけに、どの曲も最高。でも、その中でも一番なのは、シンセを使い、宇宙的な広がりを持たせた"Intergalactic Love Song"。アルバムの始まりということもあり、イントロの壮大なシンセがなり始めたところで、大きな期待感を持たせてくれる(鳥の鳴き声みたいなシンセ音も最高)。そこから本編に入り、分厚いベース(このベースラインもいいんだよなぁ)に軽やかなエレピが絡んでいく様はもうたまりません。他にも最高なメロディ作りのセンスを見せ付ける"From My Heart To Yours"なんかはやっぱ最高としかいいようがないな。他のファンキーな曲も聴かせます。レアグルーヴ名盤(他のアルバムも買いたいが、高い…)!

てか、書き出しとは話が変わるんだが、最近凝っている(っつーか商売の)ヤフオクのお話。この前、町田まで遠出して、仕入れてきたんだが、駅前にあるブックオフでCDを5000円分くらい買った。ジャンルは結構幅広く仕入れたんだが、一枚Gラップ(250円)も仕入れておいた。その一枚を出品して、先日、3100円で落札されたのだが、相手の送り先住所を見てびっくり!なんと、東京都町田市だったのだ。なんたる皮肉。僕が遠出して、町田で仕入れたCDが杉並で出品され、町田へと郵送されていくのだ。でも、改めて、この商売って探し屋なんだと感じた。暇や時間がない人の代行で探し、利鞘をもらうっていう。まあ、目利きってことさ。なんでも、探しまっせー!

2007年11月 6日 (火)

Band Of Goldな日

Band_of_gold 今日、「クローズアップ現代」を見ていたら、エコ飼料(コンビニで出た賞味期限切れの食品を集め、分別し、機械に入れ飼料として生成されたもの)についての特集を行っていた。特集においては、この飼料が食品のリサイクルにつながり、コストも削減されるという肯定的な側面と、はたして動物とはいえ賞味期限切れのものを食べさせても品質的な低下は起こらないのか、という二つの側面からしか見ていなかったが、僕にはもう一つの視点があるように感じた。それは、ホームレスの食料として、コンビニで出た賞味期限切れの食品はもう充てには出来なくなるということだ。ホームレスを経験した吾妻ひでおの「失踪日記」においても、食料の大半はスーパー、コンビニ、飲食店から出た残飯であると書かれている。ホームレスにおいての食料が家畜によって消費されていくのだ。ようするにこの資本主義、経済最優先の世の中においてはホームレス一人より豚一頭の方が価値は高いということ。しかし、哀しくも、その経済原則があったからこそ、今の日本人がこれだけ豊かな生活が送れているのもまた事実。そんなことを考えながら、今日はBand Of Goldの「Love Songs Are Back Again」をご紹介。

84年発表。今回紹介の本作はちょっと反則盤といってもいい代物…。A面&B面の冒頭に収められた"Love Songs Are Back Again"、"In Love Again"の2曲は超有名ラブソングのメドレーになっているからだ。特に"Love Songs Are Back Again"の方はヤバイの一言。"Betcha By Golly Wow"、"Reunited"、"You Make Feel Brand New"や記載はないが、"Walking In The Rain"の一節を挟んだりとやりたい放題。これでスウィートソウル好きはだまってられませんぜ。でも、以前、男の友達と二人で遊んだときに、「最近、いいレコ買ったんだよ」っつって、これを聴かせたら、完全にひかれました。男二人でこれはツライわな…。反省。でも、結婚式とかに使うならもってこいの内容じゃないかな。友達に結婚式の選曲頼まれたら、絶対これは使うなぁ。それだけソウルの粋を集めた究極のラブソングな訳です。他収録曲もみんな甘甘(音的にはやっぱり70'sソウルと80'sマイナーソウルがまじったような感じが強い)。ちょっと疲れて独りになったときに聴きましょう。落ち込むこと必至です(笑)。値段的には安いので、ソウル好きなら珍盤として購入しましょう。

あかん。最初の書き出しとレビューのギャップが激しすぎる。でも、二日連続でホームレス絡みのこと書いてんなぁ。ちょっとした危機感が自分の内面にある証拠か?!まあ、でも前述した「失踪日記」を参考に頑張ります。ってな冗談はよしとして、この漫画も本当に良く出来た漫画。筆者自身がホームレスになったり、アル中になったりと波乱万丈だから、生き様を見ているだけで本当に興味深い。でも、アル中ってのもなりそうな気があんだわな、僕は。う~ん、ホームレスになって、アル中にもなったら、僕もマンガ書きます。

2007年11月 5日 (月)

Dr. Yorkな日

Dr_york 最近の日課として、土日はフリーマーケットに行く(結構昔から通っているが、日課になったのは最近)。それは、自分のものやらヤフオク出品要員の掘り出すために行くのだが、先週末は新宿中央公園で行われているフリマに行ってきた。まあ、そこでの買い物も上々だったのだが、圧倒されたのは西新宿の街並み。あの電器屋とかがある辺りを抜けて都庁とかの方まで行くとすごいよね、ビル群が。にょきにょきっと何本も立っていて、道も整然としている。イメージとしては近未来都市といった感じか(品川とかもそんな雰囲気あんなぁ)。でも、あの無機感って、結構好きだったりする。都庁って遠くから見たら、変なかたちの建物だなぁ、くらいにしか思わないが、真下で見上げると物凄いよ。あの角ばった人工物が空まで伸びているんだから。一瞬、現代のバベルの塔かとも思ってしまいましたよ。それくらい凄い。なんか近寄りがたい壮大な雰囲気が漂ってるわけ(昔の人が城に感じた威圧感に近いものがあると思う)。まあ、でもちょっとした畏怖を抱きながら、そのとき持っていたデジカメで写真に撮っちゃったけれどもさ。今日は、そんな都庁が建つ5年前に発表されたDr. Yorkの「New」をご紹介。

85年発表。レーベルはマイナーなPassion Recordsというところ。まあ、このレーベルを知らなくとも、ソウル好きならDr. Yorkという名前を小耳にはさんだことはあるだろう。それくらい有名な甘茶名盤。流通数も結構多いみたいで、千円台後半でなら何度も見たことがある。「甘茶ソウル百科事典」には12inchなどが紹介されているが、ここでは正統派で「New」を紹介していきたい。そもそもこのアルバムの良さとは何か。それは、少しマイナーな臭いを感じさせる柔らかい機械音に彩られたメロウさにあると思う。そういった意味ではStylisticsのカバーであるスロウの"You Are Everything"がおあつらえ向きと思うかもしれないが(もちろん、これもよいけれども)、一番よいのはアップナンバー"Don't Stop"。この曲は本当に曲としての完成度も高く、甘さとノリの良さの両方を兼ね揃えた最高級の一曲と呼べると思う。ちなみに僕は以前DJをさしてもらったときに、Michael Jackson"Rock With You"→Dr. York"Don't Stop"→New Edition"Mr. Telephoneman"という流れでかけたら、客がドン引きしてました。でも、最高なんです。もちろん、スロウも前述した"You Are Everything"を筆頭に充実。"It's Only A Dream"の濃厚で真夜中な雰囲気の甘さはたまらん。見つけたら、即買いの一枚。

Totyou 左がそのときに撮った写真なんだけど、やっぱ天にそそり立つって感じですごいわ(写真が小さいからそこまで雰囲気は出ていないけれど)。でも、そこから歩いて1分の新宿中央公園にはホームレスがいるんだよね。なんか、この対比関係がすごい。天まで延びようかという現代のバベルの塔の下には自分の住む場所すら得られないホームレスが青いビニールテントで暮らしているっていう現状がさ。僕はホームレスを擁護する気は全然ないけれど、この二つのもののあまりにもかけ離れた対比は単純にすごいとしか言いようがないな。天と地っつーかさ。でも、天が偉いわけじゃないと思うな。地が偉いわけでもないけどさ。

2007年11月 2日 (金)

Don-eな日

Done 今さっきまで、NHK-BSでやっている「Shibuya Deep A」を見ていました。極楽の加藤(この枕詞はもう必要ないのか…?!)にケンドーコバヤシという面子に惹かれて見始めたが、結構おもしろい。携帯の投稿によって色々な答えを見つけていくという企画なのだが、生放送にしてはかなりいいレベルいってんじゃないだろうか。NHK-BSは、他にも「着信御礼!ケータイ大喜利」なんていう番組も手掛けていて、すごいいいと思う。今までのお堅いイメージを払拭するかのように、ケンドーコバヤシみたいな危険な芸人を生で使ってみたりね。「着信御礼!ケータイ大喜利」なんて、今のよしもとの実力派芸人、今田、板尾、ジュニアの三人を揃い踏みで使っているんだからたいしたもんだ。だって、この3人なんて本当に使ってみたい芸人ですよ。器用な今田、発想力の板尾、その両方を持っているジュニアなんてもう最高。ゲストはいらないよ、本当に。しかもやってるのが、大喜利の企画ってんだから、NHKもお笑いの世界に本格参入か?!なーんて思ってしまう次第です。でも、せっかくだから、この3人にもお題の回答して欲しいなぁ。板尾とジュニアなんて大の得意分野だし、今田もそんなに悪くないんだから。ってな贅沢な悩みを持ちつつ、今日はDon-eの「Changing Seasons」をご紹介。

95年発表。92年発表のファーストアルバムはブックオフでもよく安く売っているんだけれど、こちらはあまり見つけることが出来ずにいたんだけど、つい先日発見(ブックオフで…)!で、聴いてみると、かなり良かったのでご紹介とあいなりました。買ってすぐのものは、あまり紹介しないのだけれど、良かったからついね。このDon-e、ご存知の方も多いかと思うが、UKのアーティスト。よって、本作にもUK特有の軽快でメロウなR&Bというものが展開されている。やっぱり、USとUKのR&Bって出来が違う。UKのものには音の面でも歌の面でも軽快でみずみずしい感じがあるが、US産のものにはない。しかし、US産のものにある噛んでも噛んでも味が出てくるような深みってものが、UK産には足りないかなぁ。どちらがいいってことはないんだけど、UK産は聴き当たりのよいものが多く、一聴して、「いいな」って思うものが多いが、聴き続けるかっていうと、答えは「ノー」の作品が多い。反面、US産のものには長く聴き続ける作品が多い。ちょっと脱線したが、この作品も聴き当たりは非常にいい。しかし、同時にボトムが重く、しっかりした音作りができている。歌は少し軽めだが、そのポップさはこの軽快な音に合っている。そんな彼に合っているのはやはりミディアム~アップ系の楽曲。そこで、オススメも当然このタイプ。"Circles"、"Don't She"、"Rhythm Of Life"辺りはポップさも兼ね備えた名曲たち。この軽快さはちょっとクセになっちゃうかも。

「着信御礼!ケータイ大喜利」は最初は「素人の大喜利の答えなんか見れるか!」と敬遠していたきらいがあるのだけれど、見出したら結構いい答えもあるんだよなぁ。発想力がすごいのもあるし。でも大喜利って、まずお題をボケずに普通に考えてみて、そこからずらしていくって手法だと思うんだが、これが難しいんだよなぁ。そのずらし方が。離れすぎても、近すぎても笑えないから。自分でも頭の中で考えてみるんだが、全然いい答えが出てこない。でも、大喜利得意な人ってこんな形式化しなくても、ぱっと浮かぶのかな。だとしたら、すごすぎるよね。自分もそんな頭に生まれたかったな~、なんて思います。。。

2007年11月 1日 (木)

Adriana Evansな日

Adriana_evans 最近、アウトロー系の本にはまっている。「日本黒幕列伝」やら「現代ヤクザのウラ知識」といったタイトルで、怪しさは満点だ。この手のものは映画の「仁義なき戦い」シリーズなどが好きだったので、若干興味があった。それで、この前友達との待ち合わせの暇な時間を使って、ブックオフでその手の本を探して購入。予想通りおもしろい!フィクサーやら政商やらと怪しげな肩書きが次々と出てくるのだが、これがやたらと興味を惹かせ、楽しませてくれるのだ。また、日本の政治はこういう人たちと密接に関わっているのだということが、再認識できた。だから、あの守屋っつーのが裏取引していたのも、当たり前の話のように聞こえてくる。だって、そこだけがピックアップされているが、このような事実は掘り起こせば、山ほどあるように思えるからだ。だって、まず、政治献金が怪しすぎるだろ。なんの見返りも求めず、何千万、何億と渡すのだから。まあ政治は怪しい、だからゴシップ的におもしろい。でも、まっとうな政治してほしいよなぁ。選挙は一度も欠かさずに参加してるんだしさ。なーんて思いながら、今日はAdriana Evansの「Adriana Evans」をご紹介。

97年発表。このアルバムはかなり有名で、出た当時も高い評価を得ていた。でも、このアルバム、個人的にはかなり異質な盤だと捉えている。その理由は似たような音作りをしているアルバムが見当たらないというところにある(夫で本作のプロデュースを全て行っているDred Scottのソロアルバムを除いて)。生音感の強い音作りはちょうどこの頃から本格化するニュークラシックソウルのそれだし、硬くてしっかりしたドラムはヒップホップソウルを髣髴させる。要するに本作はその二つの要素が合わさって出来ているということができるはずだ。その音に優しくも力強いAdriana Evansの歌唱が組み合わさることによって起きた化学反応がとんでもない一枚を生み出したのだ。本作の出来はR&B史上でもかなりの上位に来ると思う。また、個人的にはKeith Sweatの「Get Up On It」と同率1位のR&Bアルバムでもある。こんなアルバムの曲紹介などおこがましいことだが、やっておかねばね。ヒップホップを意識させたドラムが響く"Reality"、"Love Me"といった曲達はヒップホップソウルの完成形とも呼べる出来。Adriana Evansの歌が優しく包み込む"Heaven"、"Say You Won't"なんかは本当に天国まで行ってしまいそう。この時代だからこそ生まれることが出来た奇跡の一枚。大名盤です。

ひねくれた人間たちはアウトローって言葉にとかく惹かれたりするもんだ。自分の生き方ってもんを考えてみても、やっぱりど真ん中なものではないな。だから自分の中にある黒いものを吐き出し、でかいことをやってのけている人物に魅せられてしまうのかもしれない。まあ、自分ではそうは全然なりたくないけども。。。

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