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2007年11月19日 (月)

Paris Matchな日

Paris_match2 みんなは、なんで古い音楽というものに惹かれるのだろう。たとえ、今、古い曲をまったくアレンジを変えずに録音したとしても、違うものが生まれてくるのは明らかだ。今の方がよりいい音で録音できるはずなのだが、それで音楽的によいものが出来るとはならない。それは、本物の食材を使った料理と、エキスだけを使った料理との違いみたいなものになるのではないかと思う。つまり、本物と模倣品の差があるということ。その細かな差が大きな違いになる。でも、本物から純粋にエキスを搾り出し、それを最高にうまく使い、極上の料理に仕上げたのがヒップホップという音楽だと思う。レコードからサンプリングし、チープなサンプラーに入れて、いじくる。そして、質感を荒く、ロウに仕立て上げる。いまだに音入れの際に、SP-1200を使ってるプロデューサーがいるというのには、納得できるなぁ。音がキンキンの高音質ヒップホップには付いていけないから。そんなことを考えながら、今日は色々なエキスがうまく調合されたParis Matchの「Volume One Plus」をご紹介。

04年発表のアルバム。90年代初めに渋谷系というムーヴメントがあった。ソウルやブラジリアンミュージックなどの要素を取り入れ、お洒落に仕立て上げた音楽たちだ(合ってる?)。そのムーヴメントも90年代半ばを過ぎた頃から終息を迎え、多くの個別ジャンルに細分化されていった。しかし、当時の渋谷系的な雑食性を持ったグループも残っていたことは事実であり、このParis Matchもそういった部類に属するように思える(他にはPort Of Notesとかね)。こういった多くのジャンルから影響を受け、お洒落に仕立て上げるといった音楽は、総じて陳腐で薄っぺらいものになりかねない。それは、ただエキスをごちゃ混ぜに入れ込んだだけで、うまく調理が出来ていない為に起こるように思われる(後、ヴォーカルに魅力がない場合も)。しかし、このParis Matchの音楽というものは、その調理が絶妙なのだ。下手に尖った音楽に向かうわけでもなく、薄っぺらいものにもなっていない、極上のポップに仕上がっている。この音楽を聴いて、気持ちよくないという人は不感症か頭が固くなりすぎてしまっている人くらいのもんじゃないか。その薄っぺらいものではないポップな音楽を目指そうという志向性は、Carpentersの"Close To You"をカバーしているところからも読み取ることが出来る。このカバーではサンバのリズムを組み入れ、うまいアレンジが出来ていると思う。さらにこの手のグループの鬼門であるヴォーカルの力量という点でも、Paris Matchは及第点を軽く超えてみせる。Mizuno Mariのヴォーカルはソウル的な歌のうまさというものとは確実に違うのだが、ポップ、ボサノヴァ的な歌のうまさがあり、声も魅力的だ。"Happy-Go-Round"なんかは最高のポップじゃないかな。穿った耳を持たずに、本作を聴いてもらいたい。音楽が好きな人には必ず分かると思うから。他のアルバムには、当たりも外れもある(一定の水準にはあるけれど)。入門編としては、絶好の一枚。

以前、ここでも書かせてもらったが、休日になるとよく友達とウイニングイレブンをする。昨日も行ってきたんだが、友達は翌日には仕事があるから、早めに切り上げたいみたいだったけど、まだ時間もそんな遅くはなっていなかったので、僕はもう少し延長するようにくどくどと言っていたんだが、そのときに友達が言い放った。「俺は、明日、試合なんだよっ!」って。「仕事」を間違って、「試合」って。その後、二人で爆笑したんだが(他愛もないけども)、帰りの電車の中で、ちょっと考えた。仕事って、毎日が試合くらい大変だから、潜在的にそういう意識があって、その言葉が出たんじゃないかなって。最近、仕事がキツイって言ってたしな。う~ん、仕事かぁ。考えちゃうわ、マジで…。

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