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2008年3月

2008年3月29日 (土)

パリでOhmega Wattsな日

Ohmega_watts そんな古着の買い物も済んだら、気になってくるのはやっぱりレコード。しかも、安い古着屋がある地域っていうのは、近くにもレコ屋があったりするはずって勘が働くわけです。てな具合で、辺りをふらふらと歩いていると、ほら、ありましたよ、レコ屋さんが。しかも、看板には「SOUL R&B HIP HOP」ってな文字が書いてあるわけです。これは、期待が膨らまないわけがない。店に入ると、そこは黒人の店員さんが一人でやっているお店。流れているのは今風のR&Bだったかな。でも、やっぱり看板に書いてあるだけあって、ソウルの古いレコも結構ある。で、値段はどんなもんなのかと、ふと壁を見てみると、「3枚20EURO(3200円くらい)」との張り紙が!これは、安い!!一枚換算で1000円ちょいで買えるっていうのは十分に僕の守備範囲内ですわ。ってことで、ひたすらDig!Dig!!Dig!!!(こういうところが、やっぱりレコ掘りの醍醐味だよね)そうすると、Fatback Bandの「Yum Yum」やBrainstormの「Funky Entertainment」やらがお目見え。これは、期待できるとがしがし掘ってくと、黒人の店主が「Oh~、Nice Select」みたいな感じで囃し立ててくる。気分も乗りながら6枚を掘り起こして、「これで6500円は安いな」とか思いながら、会計に持っていくと、店主がなにやら裏を見始める。「んっ?!」と思って、見てみると、裏側に30EUROなどの値札が…。あせって、「3枚20EUROじゃないの?」と聞くと、「それは、シングルだよ」とのお返事。よ~く張り紙を見てみると、「Maxi」の文字が…。かなり慌てつつ、「じゃあ全部でいくらになるの?」と聞いたら、なんと120EURO(19200円)?!そんな額ではさすがに買えないから、「それは無理」と言うと、すぐに「90EURO(14400円)」と切り替えしてきたが、僕の中では8000円くらいが限界だったので、「こりゃキャンセルしかないな」と決定。でも、そのときにもう一人黒人が入ってきて、僕の肩に腕を乗っけて、「80EUROにしてくれって言っちゃいなよ」みたいなことを言ってきた。その店は、僕が見ている最中にも警官が入ってきて、店主と話してたりとなんか怖そうだったので、さーっと血の気が引いていく思いが…。やっぱり外国は何が起こるか分からないから、このまま猛ダッシュで店から出るかなとか一瞬考えたが、やっぱり買えないということをゴリ押ししようと決心。そこで、「I Have Little Money」とかをひたすら繰り返していたら、向こうも納得してくれたようだった。最後にDj Revolution(西海岸アンダーグラウンドヒップホップのDJ)のフライヤーをくれて、ようやく店を出ることが出来た。ってな修羅場を切り抜けたところで、今日はロンドンで購入したOhmega Wattsの「The Find」をご紹介。

05年発表のアルバム。一応、レコでも以前から持っているんだけれど、やっぱり海外で買った盤を紹介せなってことで、CDで買いなおした本盤を。Ohmega Wattsっていうと、知ってる人も多いかもしれないが、西海岸アンダーグラウンドのヒップホップグループLight Headedの一員。西海岸のアンダーグラウンドヒップホップシーンっていうのは、結構良質なグループが多く、彼らのほかにもPeople Under The StairsやUgly Ducklingなんかの名前はすぐに挙がってくる。話をLight Headedに戻すが、彼らは非常にソロ活動も盛んで、Othello、Braile、Muneshine(彼のみカナダ在住で、1st発表後にメンバーから脱退している)の全てのメンバーがソロアルバムを発表しているという精力の出しようだ。彼らの音楽性は、先に挙げたPeople Under The StairsやUgly Ducklingにも通ずるファンキー&メロウ。そんな彼らの作品の中でも、特にレベルが高いのがOhmega Wattsのソロ一枚目である本作だ(続くのは、Light Headedの一、二枚目やOthelloの諸作か)。その理由は、最近のジャジーヒップホップにありがちな薄いビートというものが少なく、全体的にファンキーで力強いドラム音が聴けることにある。そのドラムが、ファンキーなベースやメロウな上ネタと絡み合い絶妙な化学変化を起こしているのだ。ここまで、レベルが高い作品が生まれた理由には彼の所属しているレーベルがUbiquityということが影響しているかもしれない(ここから出る作品は、ヒップホップにしろクラブミュージックにしろファンクにしろ、それぞれが非常に高いレベルの作品に仕上がっている)。曲単位でいくと、ぶっといドラムにLight Headed、The Procussionsの面々とマイクリレーする"That Sound"、盟友Othelloをフューチャリングし、哀愁漂うトラックで掛け合う"Long Ago"なんかがオススメ。しかし、このアルバムは、トータルでレベルが高く、一枚通して聴いてもらいたいかな。最近こう思えるヒップホップアルバムが少ないだけに貴重な一枚。

Paris さっきまでの興奮がそんなにすぐに収まるわけもなく、街を夢遊病者のようにふらふらしていたが、さっきまでの出来事をメモ帳に書いておこうと、大きな広場に座った。そこは、大道芸をやっていたり、カップルが座っていたりと、ちょっとした名所になっているらしく、僕が一人で座っていても、違和感が無い感じで、ようやく落ち着いてきた。そこで、レコード屋で起こった事件(というほどのものでもないが、僕にとってはかなりハラハラもんだったんです)をメモ帳に書いていく。少しすると、フランス人が一人近づいてきて、写真を撮ろうとしているから、場所を少し変えようか、と立ち上がると、「No~No~」という声が。何のことだろうと思っていると、「君を撮ってもいい?」と聞いてきた。まあ、撮られてまずいこともないので、「OK」と答えて、そのままメモ帳に書き続けていると、何枚か写真をパシャパシャと撮られた。そして、知らないうちにどっかへ消えていた。きっと、ちょっと寂しげな東洋人が漢字を書いているところでも撮りたかったのだろうと、無理やり自分を納得させた。ってとこで欧州旅行記四日目は終了。写真は、パリの郊外の風景。なんか日本とは違って、落ち着いた雰囲気があって、やっぱりいいな。これに比べると日本の家ってね…。まぁ、機能性はあるんだろうけどさ。

2008年3月15日 (土)

パリはDebra Lawsな日

Debra_raws 海外3日目は、まだフランクフルト。でも、朝7時前には起床し、すぐに身支度。なんつっても、9時にフランクフルト~パリのICE(日本の新幹線的なもの)に乗らなきゃなんないかんね。おいしい朝飯をちゃっちゃと済まし、ホテルをチェックアウト。駅には発車の1時間前くらいには着いたかな。荷物チェックとかがあるのかなと思ったら、何もなく簡単に乗車→提示に普通に発車、っていうちょっと拍子抜けな展開。結局、車掌が回って来て切符をチェックするのが、全てだった。まあ、EURO内だからなのかな、といちよ納得する。電車は、フランクフルトを出て30分もしないうちにまっ平らな畑が地平線まで広がる風景に様変わり。その後は、山間部を通ったが、家は駅の周辺にはある程度あるのだが、それ以外はぽつぽつといった感じで、ヨーロッパの田舎の風景が垣間見れた気がした。3時間もすると、パリ西駅に到着。そこから地下鉄に乗り、凱旋門から歩いて5分圏内にある予約しておいたホテルを目指す。地下鉄は日本より汚く、窓ガラスには隅々までタギング(クギなどで引っ掻いてつくったもので、アートとは呼べないようなシロモノ…)がなされていた。なんかなぁ、と萎えていたら、なんか見覚えのある黄色い袋が目に飛び込んできた。そう、僕がいつもひいきにしてるブックオフさんのものだったんです。ここまで来て、どこまで縁があるんだよ、と一瞬苦笑いが出たが、まあそれほどまでに広がってるってことだよな、と感心もした(買い物袋を持っていたのは、肥満の女の子。中身はジャニーズが表紙の雑誌だった…)。そんなご縁も感じながら、今日は、またまたロンドンで購入したDebra Lawsの「Very Special」をご紹介。

81年発表。てか、この作品は国内再発CDで持っていたんだけれど、金欠時に放出した過去がありまして…。今回は、オリジナルがお手頃な価格で売っていたため、再度購入という運びになった訳ですわい。Hubert Laws、Lonnie Laws、Eloise Lawsというミュージシャンを輩出しているLaws一家の末っ子にあたるのがこのDebra Laws。上の二人はジャズミュージシャンだけれど、姉貴にあたるEloise LawsはInvictusなんかからも作品(結構いいすよ)を発表している列記としたソウルシンガー。そんな音楽一家の家庭だからこその作品で、プロデュースは兄であるHubert Laws、Lonnie Lawsの二人が手掛けています。参加ミュージシャンも若干ジャズよりで、Bobby Lyle、Leon "Ndugu" Chancler、Arthur Adamsなんかが関わっています(Lonnie Lawsのサックスも曲のところどころで聴こえてくるしね)。その影響か、AOR寄りの重過ぎないお洒落サウンドが全体に溢れている(後、ジャズ的なソロプレイが多いのも特徴か)。そんな中でも、特筆すべきは、もちろんタイトル曲である"Very Special"。この普遍的で、どんな音楽好きの心にも響くであろう歌メロはまさにVery Special。洗練された楽曲にスパイス的に絡むLonnie Lawsのヴォーカル&サックスも間違いないのだが、やっぱりこれを歌うDebra Lawsの歌唱はこの楽曲にベストマッチでしょう。若いゆえの声質が、この歌メロに合ってるんだよなぁ。他収録曲も外れが無く、全体的に高いレベルをキープしている。"Meant For You"は、メロウな楽曲とDebra Lawsのちょいロリ声歌唱が相まって、レゲエのラヴァーズのような爽快感をもたらす好ミディアム。"Long As We're Together"は、"Very Special"同様に歌メロの存在感が大きい良曲(Lonnie Lawsのつくる歌メロには本当に感心させられる)。全体的にハイレベルな洗練された一枚です。

Cimg15762 シャルル・ドゴール駅で降り、地上に出ると、そこはもう完全にパリ。目の前には凱旋門があり、シャンゼリゼ通りが通っている。その景色に圧倒されながらも、徒歩数分で着く位置にあるホテルへと向かう。そこは、小さなホテルで客室は30ちょい。なんか内装も古めな趣があってなんかいい(中世とかそんなんじゃなくて、戦後すぐみたいな感じ)。着いたのが昼過ぎだったので、近くで昼食をとることにした。ホテルから出てすぐのところに中華料理屋が目に入る。今まで、パンや肉ばかりの生活だったので、米や麺が恋しくなり、店に入る。少し小汚い感じの店だったが、久しぶりの米はなんであれ、やっぱりうまい。店内には10代後半(見た目は20代)くらいのパリっ娘が二人おり、こんなにすらっとしてモデルみたいな感じ(白人は、背が高いのと顔立ちが整っているので、日本人からしたらそう見える)なのに、僕よりも結構年下なんだろうなぁ、と思うと少し萎える。パリで目標にしていたのは、古着屋とそこ周辺の街散策。レ・ホールという駅で降り、辺りを歩く。古着屋はあるにはあるのだが、値段は日本と変わらないくらいか少し高い…。その街(竹下通り的雰囲気)を闊歩するのは、今風のB-BOYスタイル(PharrellやKanye Westみたいな太すぎず、色使いが派手な感じ)でキメた10代後半のパリっ子達。ちょっと圧倒されたが(向こうは本当にデカイ。僕も178cmあるのだが、基本的には僕よりも身長がある)、日本のヤンキーみたいな野暮ったさはなく、結構似合ってるから感心。そんなことを思いながら、歩いていると、少し人通りも少なくなってきた。すると、二軒並んだ小汚い古着屋が。こういうところならと思い入ってみると、案の定リーズナブル。Adidas好きとしては、要チェックなEURO(フランス、西ドイツ、ユーゴ辺り)産のジャージがわんさかあり、そのどれもが25~35EURO(4000~6000円)でお買い得だ(日本だと1万前後か)。結構いいものもあったのだが、ジャージは持っているものが多いので、今回はスルー。隣の店では、靴が10EURO(1600円)均一で売っていた。ここには、Adidasのサンバやユニバーサルといった名作モデルからマルタンマルジェラのモデルになったドイツ軍のトーレーニングシューズなどを扱っていた。ドイツ軍のトーレーニングシューズは持っているので、記念にサンバかユニバーサルを買おうと思ったのだが、一番いいサイズ(27~28cm)はやはり置いていない。しょうがないので、商売用にユニバーサルの26cmを購入。う~ん、やっぱりその細身なフォルムといい、シンプルな配色といい非常にカッコイイ。なーんてAdidasの良さを再確認して、ヨーロッパ紀行文3日目は終了。写真は、「naffgroove In Paris」っちゅーことで、凱旋門前で。

2008年3月 8日 (土)

ドイツでじゃないけど、Jorge Santanaな日

Jorge_santana_2 雨が降り始めたので、バックを確認すると、折り畳み傘が入っていない…。なんて、アホなんだ。ホテルに置いてきたでかいバッグの方に入れっぱなしにしておいたままだった。萎えた気分で、結構な道のりをホテルまで戻る。でも、こんなときのことを考えて、MarmotのGore-Texジャケットを購入しておいたのは正解だったな(出発ちょい前にフリマで4500円で購入。たぶん、偽者ではないと思うので、この値段は安いっしょ)。ホテルで付いた水滴を拭き、今後の予定を考える。今までは、市街地を中心に回ってみたが、これからはマイン川(フランクフルトを流れる結構太い川)の反対側を回ってみることにする(教えてもらったレコ屋もそっち側にあるしね)。雨の川沿いを進んでいくと、スピードを出し駆け抜けていく自転車数台と出会う。こっちの自転車は、ママチャリのようなものがなく、大体がマウンテンバイクタイプかロードバイクの類のもののようだ。スタンドは付いておらず、逆に街にはところどころに自転車がはまるような物体が置いてある。日本なんかとは逆転の発想だな。そんなことに感心しつつ、レコ屋の方に向かう。ここら辺は、川の反対側とは違い、住宅地が広がっているようだ。そんな中にぽつぽつと店があり、なんかいい感じ。目的地のレコ屋に着く前にもう一軒レコ屋を発見。ロック中心のようだが、ソウルのレコやヒップホップのCDなんかも少量ある。ソウルのレコはそんなに高くないのだが、日本での低~中価格帯(800~1200円)のものが多く、自分が一番持っているラインなので、掘り出し物はなし。ヒップホップのCDで、DITC「DITC」が7EURO(1200円弱)で売っていたが、仕入れとしては微妙な価格なのと、EU盤なのに恐れをなし、スルーした(今考えれば、買っておくべきだったかも)。その店では何も買わず、近くの目的地の店に到着。ソウルのレコが中古で結構揃っているようで、胸が高鳴る。掘り出すと、まあまあいいものがあるのだが、どれも買える値段より若干高い…。価値を分かっている証拠だ。Mirage「Princes Of Love」の18EURO(3000円弱)とLamont Johnson「Music Of The Sun」の15EURO(2500円弱)には最後まで悩まされたが、旅の序盤と金欠ということもあって、却下!Mirageはそのうち1800円くらいで場末のレコ屋で出会えると信じてさ。そんなこんなで、今日は、レコードを買わなかったフランスを飛ばし、イギリスはロンドンで購入したJorge Santanaの「Jorge Santana」をご紹介。

78年発表のアルバム。まあ、まずやられるのが、このジャケ(なんかの本でGal Costaのアルバムと並べられてたな。おへそもキュートだよね)ですが、次に「んっ」とくるのはお名前。お察知の方も多いと思いますが、もちろんあのSantanaと関係者です。彼は、Santanaの実弟で、ラテングループMaloを率いていた御方。本作は、Free Soulなどでも取り上げられていて、結構有名だと思うのですが、やっぱりラテングループっていうところには要注目だわね。しかも本作の発表が、78年っていうところも重要じゃないかな。レアグルーヴの文脈で評価されているラテングループっていうと、以前にも紹介したEl ChicanoとAztecaって辺りになると思うんだが、彼らは70年代後半には作品を残せてないんだよね(僕が知らないだけだったらすまん)。70年代後半っていうと、もちろんディスコの時代になるわけで、ここでうまく時代に合わせていけなかった彼らは脱落してしまったのかな、なんて勝手な推測をしてみるわけです。そういったディスコとラテンロックサウンドの融合という点では、本当に本作は良く出来ていると思う。また、B面には高中正義のカバーである"Seychells"というフュージョンナンバーが収録されているし、他にファンクなテイストを感じさせる曲もある。完全にごちゃ混ぜサウンドになっているんだけど、それがどれもノリがよく、メロウに仕立て上げられているからうまく出来てるんだよな。RelaxのFree Soul特集では、"We Were There"、"Sanday"の2曲が挙げられているが、個人的には後者に軍配。"We Were There"はラテンのリズムがハッピーないかにもFree Soulで取り上げられそうなナンバー(内容はいいすよ)。"Sanday"の方は、ディスコな曲調なんだけど、パーカッションの音などからラテンが感じられ、文句なしの一曲に仕上がっている(歌メロも強烈!)。僕が2番手に挙げたいのは、"We Were There"より、"Tonight You're Mine"。この曲は、重いファンクベースを軸にしているのだが、軽快なギターやストリングスが重苦しくない爽やかな雰囲気を演出する素晴らしい内容(Jorge Santanaのギターソロもグッド)。ラテンとディスコが有機的に混じった"Darling I Love You"も最高です。本作で歌を歌っているのはJorge Santanaではなく、Richard Beanという人。歌自身は細く、ソウルフルな印象を受ける部分はほぼ皆無なのだが、こういったノリのよいタイプの曲にはよく合っていると思うな。他収録曲も良く、これは結構な傑作です(ディスコ好きにはたまらないはず)。はい。

Cimg15662 かなり歩きつかれたので、近くのカフェで一休み。ここは30前後くらいの女性が一人で全部やっていたんだけど、カフェには合わない真っ赤な服を着ていてかわいかったな。そんなんで、体力も回復し、夕食を食べにパブ街へ。いちよぱっと見たのだが、ガイドブックに載っていた店にした。プロイセンの首相だったビスマルク(ヴェルディちゃうよ)ばりの髭を蓄えたおっさんがアコーディオンを演奏していたりと、古くからあるドイツの飲み屋って雰囲気たっぷり。しかし、店は総白髪のじーちゃん、ばーちゃんがほとんどで、こういった店にはもう若者なんかは来ないのかなぁ、なんてちょっとしんみりとなったりも。料理は肉料理の詰め合わせみたいなのを頼んだが、いかんせん量が多すぎる。味はまあまあかな。ビールは思っていたほど違いはなく、けっこういけた。店でのお勘定が済み、ほろ酔い気分でホテルへと歩く。ちょっとほてった頬に、雨の後の川沿いの冷たい空気が気持ちよかった。とまたまた小説チックな文章になったところで、2日目は終了。またまた、乞う御期待です。ちなみにこの写真は、フランクフルトの夜景バックを川沿いでパシャリ♪

2008年3月 7日 (金)

ドイツでDelegationな日

Delegation 戻ってまいりましたよ、日本に。いやぁ、でも、今すぐにでもまた行きたいですな、ヨーロッパに。まぁ、そんな気持ちも現実で押し流されていくのでしょうが、今はそこを大切に振り返っていきましょうよ。最初に降り立ったのが、ドイツはフランクフルト。ホテルに到着し、荷物を降ろしたのが夜7時過ぎくらいだったのだが、飛行機でほとんど寝られなかったこともあり、もうふらふら。それでも、街に繰り出してみるが、店は大体閉店ムード…。飲食店は開いているので、目に付いたパブに入ってみる。そこで夕食を取り、ホテルに帰り一日目は終了(鳥のクリーム煮の味はまあまあか。でも、いかんせんEUROが高いため、割高感たっぷり…)。久々に夜早く寝たこともあってか、翌日は早朝から元気満点。ホテルの朝食は、パン、ハム、ジュースといった簡素なものだが、非常にうまみがたっぷりで、日本で食べるものより数段おいしかった(本場だしね)。早々に用意を済ませて、一番の楽しみである街歩きを慣行。街並みは歴史と現在がうまく融合しており、非常に良い景観だ。しかし、街の印象としては、地方都市のイメージが強く、デパートなどは充実しているが、おもしろい小さい店というのは少数な感じ。デパ地下にいた現地在住の日本人の方(夫が現地で働いている主婦っぽい)に「中古レコード屋や古着屋はありませんか?」と聞いたところ、「う~ん、ないんじゃないかなぁ…」という残念なお答え…。まあ、そんなときは、持ち前の足で稼ぐ根性と勘をたよりにふらついてみる。そううすると、目抜き通りから一本折れたところに小さいレコ屋を発見!この、ワクワク感はやっぱりたまらない。足早に店内に入ってみると、ハードロックなどに力を注いでいる店のよう。でも、こんな店ほどソウルの掘り出し盤が格安で眠っているもの。それで、少し掘ってみて愕然。いかんせん値段が高すぎるのだ。日本では500円以下のクズ盤(値段的にね)が、12EURO(2000円くらい)程度の販売額で売っている。急いで、CDもチェックすると、新譜の中古は15EURO(2500円くらい)程度。これは、買えない。気分も萎え萎えで、店を出る…。この値段が当たり前なら、ひどいことになるなという予感を胸にまた歩き始める。昼食は、肉屋の前で売っている、豚バラ煮込みサンドを購入。500円弱だが、これは非常にうまかった。これで元気も出て、歩きに力が入る。回りを見渡しながら歩いてみるが、フランクフルトにはあまりお洒落だなぁ、と思うような人はおらず、暗い色を基調とした落ち着いた感じ。まあ、そんな観察を続けながら歩いていると、街もだんだん外れの方に。でも、雰囲気はなんかレコ屋とかがひょっこり現れてもよさそうな感じ。と、思っていると、早速、フランクフルト二軒目のレコ屋が!おぉ~、と思い入ってみるが、そこはテクノなどのクラブミュージック専門店(ヨーロッパにはこの手のタイプのレコ屋が結構あった)。まあ、Tシャツなんかを少し見て、足早に店外へ(「Vinyl Kills MP-3 Industry」という過激なプリントの入ったTシャツが売っていたが、それはちょっと言いすぎじゃないかな。「Vinyl Lives With MP-3」くらいがちょうどいいんじゃない?)。これは、フランクフルトでは買うものないんじゃないか、っていう不安がますます膨らみ始めるとともに、空の雲もどんよりと膨らんできた。気分がブルーになりながら、3分ほど歩くと、幸運にもまたレコ屋が。入ってみると、クラブミュージック、ヒップホップ、その他古めのブラックミュージックという僕のニーズに合致する感じ。興奮気味で、ソウルの棚を掘り始めるが、再発盤が非常に多く、オリジナルは稀。それでも、Karin Jones「Karin Jones」(2000円くらい)とDelegation「Deuces High」(1600円くらい)を抜く。Karin Jonesは非常に再発ぽかったので、お店の人に聞いてみると、やはり再発のよう。それでも、日本では高いDelegation「Deuces High」のドイツオリジナル盤が千円台半ばで手に入るなら儲けもんすよ。ってことで、今日は、Delegationの「Deuces High」をご紹介。

82年発表。まあ、Delegationっていうと、今でも頻繁にネタ使いされる"Oh Honey"収録の「The Promise Of Love」が有名ですが、こちらの作品はアルバム単位としては最終作である4作目。70年代の魅力が溢れたあの作品も良いのですが、メンバーも一人減り、80年代的な洗練を帯びたこちらの魅力も相当なもん。もともとUKのグループなのだが、US盤も別ジャケで出ている多く出ている。しかし、本作のみEURO圏内でしか出ていない盤であり、ちょっと手に入れにくいかもしれないが、それで日本のソウル好きがだまっているはずもなく、ちゃんと再発されています(やっぱすごいよね、日本人は)。本作のプロデュースも、もちろん一作目からずっと蜜月関係のKen Gold(Real Thingなども手掛けるUKソウルの大御所プロデューサー)。楽曲から以前のようなディスコ臭が消え、その代わりに入ってきたアーバンな80'sな音の質感(AORな香りもするかな)も心地良い。そんな魅力がいかんなく発揮されているのが、冒頭の2曲だ"What Took You So Long"の方は、これぞ80年代前半というシンセのきれいなメロディに生音ドラム&ベースが絡む珠玉の1曲。歌メロもキャッチーで素晴らしいです。続く"I Figure I'm Out Of Your Life"はAOR的な柔らかい音色のミディアムナンバーでこちらもひたすら心地良い。"If You Were A Song"みたいな壮大なバラードは、ちょっとないかなぁ。他収録曲でもミディアムは結構いい出来。ヨーロッパ行って、安く見付けたら即買いの一枚です。

Cimg15652_4  このレコを買ったのはPro Vinylというお店。フランクフルトのレコ屋事情は、事前に調べてもほとんど載っていなかったので、他店も足で稼ぐしかないという状況…。そこで、ここは、つたない英語でも店の人に聞いてみるしかない、と決心し、質問。「Do You Know Other Record Shop In Frankhurt?」とあってるかどうかも分かんないような英語で質問をすると、店の人は、満面の笑みで「Sercret」と一言。こちらも満面の笑みで「Oh~~」とか言ってみる。そうすると、普通に店を教え始めたので、「冗談かいっ!」と心の中でツッコんでおいた。店員が説明してくれているのだが、僕の微々たる英語能力(浪人したのにセンターで半分いかないという未曾有の苦手っぷり)では、ほんとに30%くらいしか分からなく、向こうもそれを察知して、地図に場所を書いてくれた。その店員が言うには、フランクフルトで、店舗を持っていてソウルを扱っているようなレコ屋は、ここと教えてもらったもう一つのところくらいしかないらしい。インターネットでの販売を行っている店は結構あるみたいで、やはりどこの国でも音楽事情は一緒かぁ、と思いながら店を出ると、さっき膨らんできていた雲から雨が降り始めていた。と、ちょっといい感じの部分でヨーロッパ旅行記一日目は終了です。乞う御期待。ちなみに写真は、フランクフルトの街角で愛しのAlicia Keysとツーショット(笑)。

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