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2010年4月22日 (木)

Guruを思いながら、Gangstarrな日

Gangstarr Guruが亡くなったらしい…。Gangstarrは高校時代から長く聴き続けてきたアーティストのひとつだっただけに、非常に悲しいことだ。しかし、Gangstarrといえば、なんといってもDJ Premierの作り出す音というのが一般的な見解であり、僕自身もそのように捉えていた。たしかに、あの若干もったりしたGuruのフロウは好き嫌いが分かれるし、万人受けするタイプとは思えない。ただ、Gangstarrといえば、あのPremierの音とGuruのラップというのがパブロフの犬のように刷り込まれているのも、また確かなのだ。華がなかったGuruではあったが、自分の視点は確かであり、人脈も広かったように思える。それは、彼のソロシリーズ「Jazzmatazz」諸作を聴けば、浮かび上がってくるはずだ。初期2作では、ジャズの巨人と作り上げた非常に濃密な"Jazz Hip Hop"が展開され、後期2作ではジャズにこだわることなく多彩なゲストとの絡みで新たな一面を披露しようとしている(「Jazzmatazz II」は素晴らしい傑作だ)。そんな、自分を知る男Guruに思いを馳せながら、本日は、Gangstarrの「Moment Of Truth」をご紹介。

98年発表の5作目。Gangstarr円熟期の一枚で、個人的には彼らの作品の中で一番聴いた作品。たしか、高校のときに友達とブラックミュージックのガイドブックを作ったときもこの盤を紹介したような記憶がある(記憶は不確かだし、現物が無いのだが…)。DJ Premierによる間を生かしたサウンドは完全にマジックを生み出している。それは、冒頭の"You Know My Steez"を聴けば、すぐに合点がいくはず。それ以降も良曲が目白押し。K-Ci & Jojoがゲスト参加した"Royalty"は、Premierらしいネタ使いが光る疾走感溢れる一曲で、サビ部分でのK-Ci & Jojoの歌唱とPremierのスクラッチもはまってる。Big Shug、Freddie Foxxxら男臭い面子が揃う"The Militia"はトラックも非常に男臭くて、熱くてたまらない。やはり、ゲストがいる方が輝きが生まれるのは確か。しかし、今、なんとしても聴いておきたいのは、"She Knowz What She Wantz"。Guru自身がプロデュースを担当し、Guruが一人でマイクを握る一曲だ。甘く切ないエレピのループが曲を印象付け、ストリングスが後ろで哀しい調べを奏でるレイドバックしたトラック上では、いつものPremierの楽曲のときに比べて何倍も生き生きとマッチしたGuruのラップが聴ける。Premierのシリアスでハードな楽曲は、もっと正統派のラッパー(NasやRakim)の方がしっくりくる気がする。もう一曲Guruがセルフプロデュースした"Make 'Em Pay"もレイドバックした雰囲気があり、こちらもよくはまってる。Guruとは、自分のことをよく知っていた男だった気がする。本作の最後の楽曲名は"In Memory Of..."。R.I.P.

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