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2010年11月

2010年11月13日 (土)

つげ忠男読んで、Gavin Christopherな日

Gavin_christopher_5 二世タレントって多いすね。芸能界、スポーツ界なんかに。実力ではなく親のコネ的な部分がやっぱり強そうなイメージがありますね。芸能界の二世なんて微妙な俳優とか山ほどいるでしょ(個人的にはあのIMALUっつーのが自分の実力だけで、世に出ることは100%無理だったと思います)。でも、これって日本だけのことなんすかね?!僕は海外サッカーが好きなんでよく見てるんですけど、そっちの世界でもやっぱ二世って多いんですよ。二世って言われるとどうしても否定的な目で見られるっていうのが世の常ですが、バルサのブスケッツなんかは二世のほうが活躍しているんではないでしょうか(外国の芸能界事情はさっぱり分かりませんが…)。南米の選手なんか特に二世が多くて、地方の小クラブのプロだった父親に小さい頃からサッカーを教わったなんて逸話はよくあります。では、兄弟というとどうでしょうか。二世に比べると少ないイメージかなぁ。今でいうと、芸能界では道端三姉妹なんかが有名ですかね。でも、一人出たから、後追いでこっちも売れっかも的な要素が二世よりも強い気がしますね(スパンが短くてすむしね)。でも、僕がこの前買った漫画は有名な兄貴がいたからこそ世に出れた可能性はありますが、内容的にもなんの見劣りも感じない完成度を誇っていました。Tuge_tadao_4 つげ忠男の「舟に棲む」です。兄のつげ義春は、「無能の人」が映画化されたり、過去の名作も文庫化されているから知名度は高いと思うのですが、弟の忠男までいくと一部の漫画ファンに限られるでしょう。しかし、本作は前述兄貴の「無能の人」にも通ずる感覚がある佳作。嫁と息子が切り盛りするジーンズ店を持ち、自身は小説家である主人公が一艘の古びた川舟を買うところから話は始まります。自身は小説家としての仕事を本業としながらも、嫁が営むジーンズ店からの収入でなんとか生活はやっていけるという境遇。切迫感がないから、自身の小説家としての仕事にも身に入らないという悪循環の中で、さらに舟という自分だけの逃げ場を見付け出してしまう。舟の上でのんびり釣りでもやって暮らしていたいという夢と、家族との生活という現実、さらには小説家という夢が入り組んだ主人公の精神構造と、舟を中心とした人との出会いによって話は展開していく。こういった悩みは誰にでもあるあるものだし、主人公のどこか全てのものをほったらかしにしてしまう逃避的な性格も自分に投影してしまう部分がある。大きな展開はなくとも読者を離さないおもしろさがある作品ですね。最近の邦画なんかに近い感覚なのかも。ああいうタイプの邦画が流行るなら、こういう漫画も売れて欲しいなと思います。さてさて、本日ご紹介するのももっと売れてもよかったのではという、Gavin Christopherの「Gavin Christopher」をご紹介。

76年、Islandから発表のアルバム。Gavin Christopherっていうと、80年代後半にSystemがプロデュースしたあのドレッド振り乱しジャケのイメージが強かったんですが、こんなアルバムも出していたんですね。全く知りませんでした…。このアルバムを買ってちょっと調べてみたんですが、2ndはジャケは何度も見たことあるけどスルーしていた盤でした(なんでだろう?!)。本作がソロデビュー作になるのですが、このアルバムを出す前にも活動しており、あの白アフロで印象深いLalomie WashburnやRufusのBobby Watsonが在籍していたHigh Voltageというグループにも参加していたらしい。そのためか、Rufusの連中との蜜月は続くようでRufusの楽曲のクレジットにGavin Christopherの名前があるものがいくつか見受けられ、楽曲提供を行っていたことがうかがい知れる。本作の裏ジャケにもChaka Khanから"God Bless Ya Gavin, Love, Chaka Khan"とのメッセージが記されている。ちょっと前置きが長くなったけど、内容的には隠れたニューソウル佳作といえる一枚。Rufusの連中と一緒にやっていたことからも分かる通り、アルバム収録曲にはファンク楽曲も多いが、こちらはメジャーレーベルのファンクといった印象が強く、個人的にはあまり強く刺さらない楽曲が多い(とはいいつつも、完成度は決して低くはないのだが)。ということは、やはり注目すべきは流麗なミディアム~スロウラインということになるのだが、そこに属すであろう"Treasure Every Moment"、"Return The Love"、"Paradise Is In Your Hand"、"Mirror, Mirror"などはメロウでいいメロディ、芯の強いGavinのヴォーカルが三位一体となり高い完成度を誇ってる。ここら辺の楽曲は適度にファンクの要素を組み込みながらもメロウに仕上げているあたりから、個人的にはジャンル分けではニューソウルと呼んでしまっていいような気がする。しかし、これらの良曲を抑えての本作のハイライトはなんといっても"Love Has A Face Of Love"!ブラックスプロイテーションOSTの楽曲のように疾走感に溢れたファンキーな演奏にGavin Christopherの伸びやかな声が絶妙なマッチングをみせている素晴らしい一曲。う~ん、これを聴いてしまうと、2ndが気になる。1000円以下で落ちてたら絶対買おっと♪

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