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R&B

2010年8月 9日 (月)

ブラマヨ?Perfume?!Magooな日

Magoo_2  僕は、気分が暗い時はひたすらお笑い見て、暗いこと考える暇をなくすっていう手法をとります。そんな中で最近圧倒的に見てるのがブラックマヨネーズ。結構前にM-1を取っていたんだけど、あんまり注目してなかったんですが、最近出ている番組などを見るとすげーおもしれえなぁと思いまして。そっから、ニコニコとかで二人のフリートーク見てたら、完璧にはまりました!小杉だけ優秀だと思ってたんだけど、吉田のボケおもしろいわ~。なんか、口悪い性根腐ったようなボケ系なんだけど、同タイプ(だと思われる)のメッセンジャー黒田よりも幅があるような気がするしね。発想力もずば抜けてると思う。二人のコンビとしての完成度も高いしなぁ。でも、この二人はゲストでは完璧だけど、仕切りではどうなのか未知数っていう部分はたしかにまだまだある(でも、関西ローカルの「マヨブラジオ」なんかは最高だね。仕切りって感じじゃないけど)。でも、ボケもツッコミも一流という近年稀にみる完成度の高いコンビなので、個人的にはガキ使でダウンタウンの二人がやっていたトークみたいのをやって欲しい。視聴者からの無茶ぶりを笑いに変えるというあの高度な笑のステージも、こいつらだったら挑戦する資格はあると思う。本日は、そんなブラマヨと同じくらい高い完成度をもつ、Magooの「Magoo」をご紹介。

アホな奴って、大好き!久しぶりにそういう奴が出てきちゃいました。場所は、あのDogg Masterと一緒のおフランス。そうです!80'sサウンド作っちゃってるんすよ。それもひたすらポップ&キャッチーに!でも、フランスってこういう音が出てくる下地があるのかなぁ。近年、流行ったDaft Punkを筆頭としたディスコテックなハウス(あんま興味ないすが…)もフランス発だし。80'sテイストエレクトロサウンドが生き付いているのかもね。さてさて、曲の紹介といきますが、まず耳に飛び込んでくるのは冒頭の"Marchand D'hustories"。80年代らしいのっぺりしたドラムに腰を動かさずにはいられないベースラインが重なり、シンセ、カッティングギター、ピアノで味付けしていく構成はまさに王道。しかし、歌い始めると、聴き覚えのないフレーズが次々と…。そう、歌詞はほぼフランス語なのです。でも、これもソウルフルなヴォーカルではなく、プロダクションの一部分としての歌というタイプの楽曲なので、聴いているうちに違和感はほぼ解消されます。それにしても間奏部分でのピアノのフレーズなんかはまさしく80'sフュージョンテイストで、ダサさと心地良さ、その紙一重のラインで活かしきっているところにはセンスを感じずにはいられない。続く、"Comme Eiles Respient"では、A Taste Of Honeyの"Sayonara"のメロディを拝借し、哀愁漂うミディアムナンバーに料理している。このような雰囲気の楽曲にフランス語はバッチシはまっており、物憂げ哀愁系とのフランス語のマッチングのよさを耳で確認させられた。これ以降の楽曲もひたすら80'Sにひたすらポップに展開していく。欧州産特有のひんやり感はあるものの、去年のDogg Master、Cool Millionに続く、80'sの当り盤であることは間違いない。また、これが80's Boogie〜Disco再発名門レーベルから出ているところにも大きな価値があると思う。先人たちの英知を使い、現代にその音を蘇らせたことは、ただノスタルジックに過去をふり返るだけでなく、音楽を停滞させず、前進させていく価値があると思う(このアルバムが進歩的であるわけではなく、その姿勢が進歩的であるためには必要不可欠であるということ)。

このポップで非常にプログラミングされた音楽の作り方というのは、日本においても非常に効果的であるように思える。例えば、Perfumeなんかは、それを体言しているグループのように思う。あのシンセ音を軸に歌でさえもそれをコンピューターで変換させ、楽曲の一部分として機能させている。それでいて歌メロに嫌味がなく、音的に黒さはほぼないんだけど、音楽好きな連中が聴いてもそんなに不快感を表すことがない(Rare Grooveのレア盤買い漁ってるような連中やRoots Reggaeの全盛期の音源はほとんど聴いたと豪語するやつとも「Perfumeいいよね」って話になるから不思議だ)。これは優秀な歌い手の少ない日本においては非常に有効な手段であるように思えて仕方がない。非常にシステマチックな音楽の作成という観点においても日本人の気質に合うんじゃないかな。Perfumeは、歌がうまいわけでもなく、踊りがうまいわけでもなく、カワイイわけでもない。それは、作り込まれた音楽、ダンス、メディア露出があるからこそ成り立っているはず。そこに実体は希薄であって、交換可能な機械仕掛けの人形でしかないのかもしれない(でも、それが認知されてしまうと実体が無いものに実体が現れてくるから不思議だったりもすんだけどね)。実体が見えてこないグループ…、それってソウル業界で言えば、Changeの代名詞じゃない。う~ん、80'sマジック。。。

2008年8月 2日 (土)

Chestnut Brothersな日

Chestnut_brothers いやぁ、つい先日思ったんだけど、みんなMarvin Gayeのあの78年発表の2枚組アルバムのことを「離婚伝説」って、邦題で呼ぶよね。ありゃ、なんでだろう?自分もそうなんですが、あのアルバムを「離婚伝説」じゃなくて、「Here, My Dear」って言われたら、「んっ?!」ってなりそうすもんね。でも、「Trouble Man」を「野獣戦争」って、呼んでる人はほとんどいないんじゃん?その違いはどこにあんだろうかなと。インパクトとかいうけど、「野獣戦争」だってじゅうぶんインパクトあっけどなぁ。まあ、そんな謎は謎のまま置いといて(答え知ってる人は教えて)、今日は先日も少し触れたChestnut Brothersの「Whole Lotta You In Me / Come To Me」をご紹介。

08年発表のシングル。まあ、私がお店で今一番推している商品だす。宣伝かよとか思われるかもしれないが、趣味を仕事にしてんだからええやろと。まあ、内容いいものを紹介するっていうのは、仕事(お店でオススメ)も趣味(ブログでオススメ)も一緒なんでね。で、この人たち、ぶっちゃけいままで全然知りませんでした。Brothely Love(93年にアルバム発表)の後の姿だとか、70年代からシングル出してるだとか、いろいろな情報がありますが、まあそんなことはこの際どうでもいいっ!まずは聴いてくれということですよ。90年代前半風メロウR&Bトラックの心地よさと二人の押し引きの妙を理解した絶妙なヴォーカルは素晴らしいとしかいえないでしょ。実質曲数は2(RemixとRadio Editが2曲で総トラック数4)。爽快感たっぷりのミディアム"Whole Lotta You In Me "も最高なんだが、どちらが上かというと、やっぱり濃厚アーバンスロウの"Come To Me"かな。楽曲に歌メロ、歌唱、どの切り口から聴いても完璧ですね(しかも、すべてセルフでっせ)。このレベルには早々出会えないからこそ、渋ちんの私もシングルなんぞを購入してしまったわけですよ。でも、よく見ると(LP Version)とか書いてんなぁ。もしや、アルバム出る?!そん時ゃあ、シングル売っぱらえば、ええがな。これ在庫切れして聴けないほうが哀しいがな。

*ほい、音源。http://jp.youtube.com/watch?v=wTbSVbLiHMs

2008年7月23日 (水)

Yes 80's!!!なZo! And Tigalloな日

Zo_and_tigallo 渋谷でレコ祭やってたみたいすね。でも行かねえなぁ…。なんか昔、偶然やってるレコ祭には行ってみたことがあんですが、それは在庫処分のにおいがぷんぷんしたしさ。それでも、Ollie E Brownが中心になったOllie Babaなんてレコを買った覚えがありますわい(文句言いつつ、結局買ってるやん)。まあ、レコ祭では買わんが、仕事場で初めてCD買っちまいましたよ。店でかけてると、無性に内容よく聴こえるのが、また恐いトコなんですが、今日買ったのは、かなり趣味ど真ん中のラインだったので、心配なし!Soul Childrenの新譜なんかも、ソウル好きにはたまらん内容("The 3 Of Us"なんてヤバイすね。まあ、何らかの方法で聴いてみてください)なんだが、そこらへんはお財布との相談もあっから、買い控え。で、ためにためて、本日買った盤のご紹介。それは、Zo! And Tigalloの「Love The 80's」。で、今日はこれをご紹介。

08年作。ちなみに2500枚限定生産らしい。僕の番号は0973ですね。あなたは何番でしょうか?ってなことはいいとしても、80年代フィーバーな現在で、これはもうジャケ買い必至です。で、このグループはというと、デトロイトの裏方的存在のZo!(鍵盤奏者)とTigallo(Little Brother、Foreign ExchangeのPhonteです。Foreign Exchangeは以前紹介したんで復習を)のタッグ。まあ、デトロイトってだけで食指が伸びるんですが、Phonteまで参加ってことでますます興味が湧くわけです。でも、あのJ Dilla系のヒップホップを想像すると、肩透かし(とかいいつつも、やっぱりかの地の音作りだなってのは充分感じられんだけどさ。Phonteもラップじゃなくて、歌ね)。答えはジャケと題名にありました。なんと、80'sのカバー集!それも、80'sファンクなんてカッコイイしろもんじゃあありゃあせん。TOTO、Human LeagueにA-haですよ。一番、クズとして吐き捨てられそうな音楽たちじゃありませんかい。それを、独自に解釈してこれだけの作品に仕立て上げてんだから、やっぱりすごいよね。一曲目のTOTOの"Africa"ではまだ猜疑心たっぷりだったけど(でも、後半は徐々に気持ちよくなり始め)、二曲目のA-ha"Take On Me"にやられたね。あの昇天必至のシンセに。きっと、Zo!はリアルにあのメロディが好きなんだと思う。一週回ってとかじゃなくて、直に。でも、続くJoe Jacksonの"Steppin' Out"をBPM落として、ここまで甘美なR&Bに仕立て上げちゃう点はセンスありすぎ。この曲以降はもう完全にセンス抜群なR&B作品って感じです(素材としての80'sをデトロイトミュージックに落とし込んでおり、その絡み合いが絶妙)。これ聴いてると、やっぱり80'sの音楽って、音の使い方やその他もろもろが悪かっただけで、メロディの出来は素晴らしいっていうのが再確認できるよなぁ。でも、You Tubeで原曲聴いても、やっぱあんまなんですよ。素材はいいが、それを表現する人によって、これだけ内容が変わってくるもんなんすよね。このレベルの作品が2500枚限定は少なすぎ。naffgroove読者はいますぐレコ屋へ走れ!

*音源がYoutubeにあったんで、追加しておきます。http://jp.youtube.com/watch?v=e4gicHqWzv4

2008年7月17日 (木)

Gene Riceな日

Gene_rice_3   やっぱり、レコ好きの皆さんなら買い逃していまだに出会えていない盤ってあるんじゃないでしょうか?少し高いからとか、今金ないからとかで、そのときはやめておいたんだが、どうにもそれから出会わないみたいな。僕にとっては、それがU-Myndの「Prove My Love」だったんですわ。昔、800円くらいで売ってたんですが、ちと高いなぁとか思って(いや、十分安いだろ)、スルーしてたんですが、一ヶ月位して欲しくなってまたその店に行ったらもう売れてて…。それからはゾンビのように、あたりの他のレコ屋をさ迷い歩くも見つからず…。Amazonとかで買えばいいんだが、それも癪にさわるし、高いしってことで2年くらいは見付からなかったんですが、これがつい先日に発見!これこそまさに「邂逅」って言葉が合うんじゃないでしょうか。聴いてみると、噂に違わぬ歌のパワーに圧倒されたものの、トラックが少し安いのが残念無念…。てことで、そのとき一緒に買ったGene Rice「Just For You」をご紹介(「なんでやねん!」ってツッコまれそうですが、内容はこっちのが好きなんだもん)。

91年発表のアルバム。プロデューサーはStan Shepard。でも、これやGerald Alston、By All Meansなんかを聴いてると、本当にStan Shepardは天才だったんだなぁとつくづく思うわけですよ。80年代でいうと、ハッシュの面々やNick Martinelliは本当にすごいプロデューサーだと思うんですが、作品数の面で劣るもののStan Shepardの仕事っぷりは圧倒的なんですよね。歌唱力のある本物の歌手+Stan Shepardは白いご飯+カレーよりいい組み合わせなんじゃないかという錯覚すら覚えるくらいにすごい化学反応が生まれるんですよね。アーバン&メロウな楽曲って言っちゃうと、その一言で終わってしまうのかもしれないんだけれど、音の隙間に力強い歌唱をこねくり回せるような絶妙な間とかが存在しているはず。また、楽曲のアーバンさが半端じゃないと思うんですよ。ここまで、銀座のバーが似合う音はないでしょ(イメージだけど)。朝聴くと重過ぎ注意ですけど、夜聴くと染み過ぎ注意です。まあ、意味の薄い文章並べたような形になっちゃったんですが、とにかく本作は素晴らしい。さすがにGearld Alstonには負けるけれど、Gene Riceの太い歌唱力も圧倒的といえるレベル。全編文句なしの出来なんだけど、やっぱり冒頭の"Love Is Calling You"の完成度は群を抜いてるな。続く"You 're Gonna Get Served"もいい。とにかく聴いて。でも、聴いてて思ったんだが、Stan Shepardはサックス使いも絶妙だよね。この音で、ニュージャックと同時期に台頭してきて、ある程度の作品を残せたんだから、満足しなきゃなんないんだろうけど、やっぱりもっと彼が手がけた作品を聴きたかったな。

2008年1月 7日 (月)

Rachelle Ferrellな日

Rachelle_ferrell 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2週間ぶりくらいの更新ですわ。もう、07年で終わったのかと思った人も多かったと思いますが、年末に風邪をひき、年始は友達や親戚に会ったりと忙しかったのです…。本当だったら、大晦日に07年を締めくくる一枚、正月に08年一発目の一枚とかいきたかったんですが、体調と予定でそうもいかなかったと。でも、今日からまた普通に更新していきたいと思いますんでどうぞよろしくお願いします。でも、この年末年始は、風邪&予定で今の重要な稼ぎであるヤフオクでの出品も途絶えていて、金回りも良くなかったのですが、それでも買ってしまうのが音楽狂。今日はそんな年始に買ったRachelle Ferrellの「Individuality ( Can I Be Me? )」をご紹介。

00年発表。この人については詳しくは知らなかったんだけれど、まあ黒人が写ってたからジャケ買いしたんですが、よく見てみるとプロデューサーはGeorge Duke。なかなかのめっけもんかなと思い聴いてみると、これがまたよい、ということで紹介とあいなったわけです。George Dukeというと、70年代後半からのフュージョン、80年代のブラコンプロデューサーとしてのイメージが強い。しかし、全編生音で作られた音は非常に奥深くニュークラッシックソウルとの類似性を感じ取ることが出来る。太いベースが中心になった"Sista"などは、D'Angeloの「Voodoo」あたりの音に近い。また、そこでの歌唱方法もD'Angeloの様に細切れだ。このRachelle Ferrellという人は元来ジャズよりの人らしい(デビューは日本というのには驚きだ)。そのためにこのような歌い方になっているのかもしれないが、こういった音にはこのような歌い方が合うとお互いが別々で導き出した可能性もある。やはり、それだけの想像をしてしまうくらい歌い手としての実力も確かなものを感じるのだ。前半は太いベースが中心になったファンクテイストのナンバーが並ぶが、後半には比較的R&B寄り(といっても、生音なのでソウル寄りか)の曲が収録されており、そこでは彼女の歌唱力を存分に感じ取ることが出来るはずだ。前・後半ともにレベルが高くアルバム一枚通して存分に楽しめる傑作。個人的にはErykah Baduなんかよりも好きな一枚。

風邪は本当に厭だね。体も心も本当にだるくてさ…。だからこそ、風邪のときってイライラしやすいよね。風邪のときは、ヤフオクでの新たな出品は出来なかったけれども、売れた商品についてはちゃんとやり取りしなきゃならなかったので、ちゃんと梱包して、郵便局に持っていったんですよ。でも、こんなときに限って局員がミスするんだよなぁ…。重さを一枚一枚量らずに、一枚だけ量って、それで他のものもそれと同じ値段にしちゃって(大きさは同じくらいだが、重さは中身のCDによってまちまちなんですわ)、しかもいつもよりも高い値段になっていたから、「ちゃんと量ってくれ」って要求して量りなおしたら、8割くらいが請求された額よりも安い額で済む郵便だった。もう、こういうのって本当にイライラするから、「お前らの仕事の怠慢で、オレが料金多く払いそうになったんだぞっ!」って声を荒げようと思ったんだが、今後も使う郵便局だし、「ははっ、全然かまいませんよ」って柔和な対応しておきました。やっぱ、僕ぁ日本人だわ…。

2007年12月19日 (水)

Full Forceな日

Full_force一時 の勢いはなくなったものの、まだまだレコード・CDを買いまくっている僕です。でも、こんくらいレコ買いを続けていると、その時々で色々な経験もあるわけで…。例えば、この前書いたように、アーティストに会ったりとか(MUROとDev Largeには会った経験あり)、すっごい高い盤を安価で発見したりとか(80'sの激高盤Firstlightが3桁だったり、5桁いってるCount Ossieの三枚組が千円台後半だったり)。まあ、そんな経験はレコ掘りしていれば、誰でもあるわけで。でも、こういった経験とは別に「レコード狂の詩」的な経験もあったりするんですよ。まあいわゆる武勇伝(キ○ガイと紙一重)的なものですわ。その一つをご紹介。それは、大学受験の真っ只中。それも、試験当日です。その日、僕が受けたのは専修大学だったのですが、キャンパスはなんと神保町。そう、かのディスクユニオン神保町店を始め、数々の中古レコード店が軒を連ねる地域です。午前中に試験が始まって、それも一段落付き、昼休みに。そこで、僕は一つの決心をしました。そう、この昼休みを使って、ディスクユニオンへ買い物に行くという。そして、ラヴァーズのレコードを一枚買って、大学へと戻り、午後の試験を受けました。いやぁ、このときは一番狂ってました。試験会場という閉鎖的な空間も僕を変にさせたのでしょう。受験の昼休みにレコード買う奴は日本広しといえども、僕くらいのものじゃないでしょうか(アホや)。武勇伝というよりも、明らかにキ○ガイの方ですね。そんなアホが今日は、Full Forceの「Sugar On Top」をご紹介。

95年発表。このジャケは国内盤のものなんだけど、女性の裸ジャケの輸入盤のほうが有名かも。Full Forceっていうと、80年代のグループっていう意識が強いけれど、90年代も半ばになってから出された本作はまさに傑作というのにふさわしい内容を誇っている。従来のファンク路線から完全に歌モノ路線へ変更(でも、ビートの強さは健在)。それも、甘茶系などの70's~80'sソウルを咀嚼して、新たにメロウな音世界を生み出しているところが素晴らしい。冒頭の"Who Love The ( Girl )"から、Momentsの"Girls"のサビフレーズを引用(このフレーズって本当に多くのR&Bアーティストに使われてる。最近買ったものでは、ATL"Calling All Girls"で使われてたし)。原曲の持っていた甘さに、ヒップホップのビートでノリの良さも加え、素晴らしい出来に仕上げている。続く"Can I Get Your Number?"では、Marvin Gayeの"Mercy Mercy Me"のフレーズを利用と、この聞き覚えのあるフレーズが曲に織り込まれていくところが、ソウルファンにはたまらない。ミディアム、スロウの出来は"House Calls"を筆頭に非常にメロウで全て良い。インタールードである"Phone Sex And Hot Water"も甘~く、エロ~く、甘美な出来で玉乱よ、ほんとに。アップもダンクラである"Back Together Again"のカバーを持ってきてまして、どこまで分かってる奴らなんでしょうか。ソウルファン必聴の一枚であることは、間違いない傑作です。

まあ、でも若い頃はのめり込んじゃうと、そこだけにしか目が行かなくなるもんで。この「受験昼休みレコ買い事件」以前にも、千駄ヶ谷で行われていた模試の昼休みに明治公園のフリマへと足を運び、午後の試験に遅れて出席するという同様の事件を過去にも犯していたりするんです。でも、こんな奇行をしてしまったのも単に勉強が嫌いなだけだったのかもなぁ。ほんとに勉強嫌いで、中学以降はまともに勉強に取り組んだ記憶がございません(んなこと誇んなよな…)。なんかの知識をつけるという行為が、勉学から音楽にスライドしたってことだよね。それにしては、音楽の知識量が少ないような気が…。酒で脳みそ融けてる気がします。

2007年11月28日 (水)

New Birthな日

New_birth 同属がすれ違うってのは、ちょっとおもしろい。しかも、その存在があまり普通ではない場所で起こると、妙にツボにはまってしまう。この前、大森(マイナーだなぁ…)に行ったんだが、そこでギャル男が僕の前を歩いていた。階段を上っていくと、反対側からもギャル男が階段を下りてくる。「おおぉ」とか僕が思っている隙に、もうすれ違っていた。そう全くの無反応だったのだ。でも、よくよく考えてみりゃ、そりゃ当たり前の話だわな。別に同じような格好していても、友達なわけないもんな。それでも、なーんか同属っていうのが、頭の中にあるから、「おっ、これから渋谷?」「そうそう。また、あそこのクラブで会おうぜ~」みたいな会話が交わされるようなイメージがあるんだよね。その後、こんなこと考えてるのは、僕くらいなのかなぁ、とか考えながら、電車に乗った。そこで、ちょっと前に買った「トーキョー・リアルライフ」(「Web Across」っていうサイトの「消費生活」という、何人かの一般人が一ヶ月で何にいくら使ったかを日記に交えて書いていく企画を本にまとめたもの)っていう本を読んでいた。そうすると、その中の一人の日記に「見知らぬデブとデブ同士がすれ違う瞬間を目撃した話」が書いてあった。最高にうけた。めっちゃ一緒やんって(笑)。てな共感を抱きつつ、今日は、New Birthの「Lifetime」をご紹介。

04年発表。New Birthという70年代初頭から活動を続けているグループの04年盤を紹介できるというのは、非常に喜ばしいことである。70年代から続くファンクグループで、まだまともに活動を続けているのは本当に一握りのものだろう(90年代から活動を始めたLo-Key?だってもういないんだし…)。しかも、活動していたとしても、よい作品をつくることが出来るグループはその中でも一部だ(Isley Brothersは化け物だとして)。それを達成しているNew Birthには恐れ入る。古いソウルのアーティストが作る作品は時代の一歩後ろを行っているような気がする(これは、決して悪い意味ではない)。90年代に出された作品にはまだまだ80年代の香りがたっぷりしたし、00年代である本作では90年代の香りがするからだ("Ten Toes Up"なんてチキチキ)。こういった古いアーティストは、どういった年代の音の楽曲を作っても問題ないと思う。それは、音楽の進歩というものは若い年代に託し(彼らも過去には音楽の道を切り開いていった者達であるわけだし)、自分たちが納得でき、よい作品が出来るといったタイプの音をもってくればいいと感じるからだ。それをこのアルバムはうまく表現できていると思う。中でも、R&Bタイプの楽曲の美しさは格別だ。90年代フレイヴァ全開の"Fun Is In The Chase"、"Workin' On You"、"You Know You What Me"辺りの楽曲は単純にレベルが高い(ベテランが健闘といったレベルとは一線を画す出来)。昔に比べたら衰えたが、Leslie Wilsonの歌も味わい深いものがある。ベテランの快作。

でも、街を歩いていると、色々な面白いことに遭遇したりする。それは、ある人から見れば、なんもおもしろくない単純なことかもしれないが、違う人が見ると相当におもしろいことだったりするもんだ。この前、大きな横断歩道を渡ったんだけど、その間に三人の人とすれ違った。最初の人は、髪の毛の前線が上がってきている人、次がバーコードのサラリーマン、次は、なんと…スキンヘッドだった。「ハゲの過程かいっ!」って、心の中でツッコんじゃいました。こんな出来すぎた話も街には転がってたりね。でも、それよりも、自分の髪の毛の前線が上がってきてる方が気になっていたりすんだけどね…。

2007年11月 2日 (金)

Don-eな日

Done 今さっきまで、NHK-BSでやっている「Shibuya Deep A」を見ていました。極楽の加藤(この枕詞はもう必要ないのか…?!)にケンドーコバヤシという面子に惹かれて見始めたが、結構おもしろい。携帯の投稿によって色々な答えを見つけていくという企画なのだが、生放送にしてはかなりいいレベルいってんじゃないだろうか。NHK-BSは、他にも「着信御礼!ケータイ大喜利」なんていう番組も手掛けていて、すごいいいと思う。今までのお堅いイメージを払拭するかのように、ケンドーコバヤシみたいな危険な芸人を生で使ってみたりね。「着信御礼!ケータイ大喜利」なんて、今のよしもとの実力派芸人、今田、板尾、ジュニアの三人を揃い踏みで使っているんだからたいしたもんだ。だって、この3人なんて本当に使ってみたい芸人ですよ。器用な今田、発想力の板尾、その両方を持っているジュニアなんてもう最高。ゲストはいらないよ、本当に。しかもやってるのが、大喜利の企画ってんだから、NHKもお笑いの世界に本格参入か?!なーんて思ってしまう次第です。でも、せっかくだから、この3人にもお題の回答して欲しいなぁ。板尾とジュニアなんて大の得意分野だし、今田もそんなに悪くないんだから。ってな贅沢な悩みを持ちつつ、今日はDon-eの「Changing Seasons」をご紹介。

95年発表。92年発表のファーストアルバムはブックオフでもよく安く売っているんだけれど、こちらはあまり見つけることが出来ずにいたんだけど、つい先日発見(ブックオフで…)!で、聴いてみると、かなり良かったのでご紹介とあいなりました。買ってすぐのものは、あまり紹介しないのだけれど、良かったからついね。このDon-e、ご存知の方も多いかと思うが、UKのアーティスト。よって、本作にもUK特有の軽快でメロウなR&Bというものが展開されている。やっぱり、USとUKのR&Bって出来が違う。UKのものには音の面でも歌の面でも軽快でみずみずしい感じがあるが、US産のものにはない。しかし、US産のものにある噛んでも噛んでも味が出てくるような深みってものが、UK産には足りないかなぁ。どちらがいいってことはないんだけど、UK産は聴き当たりのよいものが多く、一聴して、「いいな」って思うものが多いが、聴き続けるかっていうと、答えは「ノー」の作品が多い。反面、US産のものには長く聴き続ける作品が多い。ちょっと脱線したが、この作品も聴き当たりは非常にいい。しかし、同時にボトムが重く、しっかりした音作りができている。歌は少し軽めだが、そのポップさはこの軽快な音に合っている。そんな彼に合っているのはやはりミディアム~アップ系の楽曲。そこで、オススメも当然このタイプ。"Circles"、"Don't She"、"Rhythm Of Life"辺りはポップさも兼ね備えた名曲たち。この軽快さはちょっとクセになっちゃうかも。

「着信御礼!ケータイ大喜利」は最初は「素人の大喜利の答えなんか見れるか!」と敬遠していたきらいがあるのだけれど、見出したら結構いい答えもあるんだよなぁ。発想力がすごいのもあるし。でも大喜利って、まずお題をボケずに普通に考えてみて、そこからずらしていくって手法だと思うんだが、これが難しいんだよなぁ。そのずらし方が。離れすぎても、近すぎても笑えないから。自分でも頭の中で考えてみるんだが、全然いい答えが出てこない。でも、大喜利得意な人ってこんな形式化しなくても、ぱっと浮かぶのかな。だとしたら、すごすぎるよね。自分もそんな頭に生まれたかったな~、なんて思います。。。

2007年11月 1日 (木)

Adriana Evansな日

Adriana_evans 最近、アウトロー系の本にはまっている。「日本黒幕列伝」やら「現代ヤクザのウラ知識」といったタイトルで、怪しさは満点だ。この手のものは映画の「仁義なき戦い」シリーズなどが好きだったので、若干興味があった。それで、この前友達との待ち合わせの暇な時間を使って、ブックオフでその手の本を探して購入。予想通りおもしろい!フィクサーやら政商やらと怪しげな肩書きが次々と出てくるのだが、これがやたらと興味を惹かせ、楽しませてくれるのだ。また、日本の政治はこういう人たちと密接に関わっているのだということが、再認識できた。だから、あの守屋っつーのが裏取引していたのも、当たり前の話のように聞こえてくる。だって、そこだけがピックアップされているが、このような事実は掘り起こせば、山ほどあるように思えるからだ。だって、まず、政治献金が怪しすぎるだろ。なんの見返りも求めず、何千万、何億と渡すのだから。まあ政治は怪しい、だからゴシップ的におもしろい。でも、まっとうな政治してほしいよなぁ。選挙は一度も欠かさずに参加してるんだしさ。なーんて思いながら、今日はAdriana Evansの「Adriana Evans」をご紹介。

97年発表。このアルバムはかなり有名で、出た当時も高い評価を得ていた。でも、このアルバム、個人的にはかなり異質な盤だと捉えている。その理由は似たような音作りをしているアルバムが見当たらないというところにある(夫で本作のプロデュースを全て行っているDred Scottのソロアルバムを除いて)。生音感の強い音作りはちょうどこの頃から本格化するニュークラシックソウルのそれだし、硬くてしっかりしたドラムはヒップホップソウルを髣髴させる。要するに本作はその二つの要素が合わさって出来ているということができるはずだ。その音に優しくも力強いAdriana Evansの歌唱が組み合わさることによって起きた化学反応がとんでもない一枚を生み出したのだ。本作の出来はR&B史上でもかなりの上位に来ると思う。また、個人的にはKeith Sweatの「Get Up On It」と同率1位のR&Bアルバムでもある。こんなアルバムの曲紹介などおこがましいことだが、やっておかねばね。ヒップホップを意識させたドラムが響く"Reality"、"Love Me"といった曲達はヒップホップソウルの完成形とも呼べる出来。Adriana Evansの歌が優しく包み込む"Heaven"、"Say You Won't"なんかは本当に天国まで行ってしまいそう。この時代だからこそ生まれることが出来た奇跡の一枚。大名盤です。

ひねくれた人間たちはアウトローって言葉にとかく惹かれたりするもんだ。自分の生き方ってもんを考えてみても、やっぱりど真ん中なものではないな。だから自分の中にある黒いものを吐き出し、でかいことをやってのけている人物に魅せられてしまうのかもしれない。まあ、自分ではそうは全然なりたくないけども。。。

2007年10月16日 (火)

Mikki Bleuな日

Mikki_bleu_2 今日は、市ヶ谷で用事があって、帰りに下北に寄ってきました。目的は先日フリマで1000円で買ったジーンズのリペアをしてもらうこと。インターネットで色々調べて(やっぱり、ジーンズの補修だし、評判は気になるトコ)、近場ということを条件に入れると、やっぱり下北辺りに落ち着くと。Bear'sという新品&古着屋さんに頼んだんだけど、想像通り結構お値段するもんなんね(安いのでは、っていう淡い期待も抱いていたんだが…)。税込みで3150円也!買った値段の3倍だっつーの。でも、色落ちとかめちゃめちゃよかったから、4000円で買ったと思えばいっかっちゅーことでね。まあ、その後はお決まりのパターンで、ユニオン、フラッシュを回ったんだが、やっぱフラッシュはいいなぁって改めて感じるね。あの3枚2000円は相当魅力的。ユニオンで800~1500円程度の盤がごそっと置いてあるから、自分の持っていないものをチョイスすれば、いいと。今日はMaze「Joy And Pain」、Cashmere「Cashmere」、Ashford & Simpson「I Wanna Be Selfish」、Jimmy James & The Vagabonds「I'll Go Where Your Music Takes Me」を購入(2800円)。一番最初の一枚はもってはいるんだが、盤質悪いので買い替え、最後の一枚は全然知らない盤だったが、視聴したらなかなかのもんだったので買っときました。そんな今日を振り返りつつ、Mikki Bleuの「Melodic Massage」をご紹介。

発表年は未記載。たしか90年代中盤~後半にかけて出たアルバムだったように記憶している。80年代から活動している人で、最初はメジャーの契約があったけど、すぐにマイナーに落ちてしまう。僕は93年に出た「The Love Dictionary」というアルバムも持っているのだが、それを聴いてメジャー落ちしてしまった理由が分かるような気がした(でも、このアルバムも音重視の僕からすれば、なかなかのもの)。音作りは素晴らしいのだが、歌がほどほどなのだ(味はあんだがね)。そこがメジャーに残れなかった理由なのかも。でも、ここでMikki Bleuは頑張った!数年後の本作ではその味のある歌唱の感情表現が格段にレベルアップしているのだ。音の質感も前作は80’sソウルのようだったけど、本作ではしっかりとR&Bに仕上がっている(質感としてはRomeの「Rome」に近いか)。しかも本作のタイトルを聴いて何かを思い出さないだろうか。そう、70年代屈指の名盤Leon Wareの「Musical Massage」。あの甘美な音世界をここにも再現しようとしたのではないだろうか。それをLeon Wareがプロデュースし、Marvin Gayeが歌った"I Want You"のカバーから読み取ることが出来る。この曲の出来も相当なもんだが、それに続くオリジナル曲も素晴らしい。甘美で哀愁を誘うスロウ"This Kinda Luv"と"Heaven's Missing An Angel"、メロウなミディアム"U Should Be With Me (Original Mix)"なんかの出来は全然メジャー級。90年代後半、マイナーで生まれた「Musical Massage」。

フラッシュは高校時代とかは行っても、あまり買ったりはしなかった。大学になってから結構通うようになった。あるとき視聴をしてたら、「ソウル好きなの?」みたいに聞かれたから、「はい、好きで、家にソウルのレコだけで2000近くあるんですよ」って返したら、「すごいじゃん、それじゃ同世代ではトップレベルでしょ」みたいに話したら、いちよ認知はされるようになりました。視聴しながら、その盤の情報を聞いたりなんかしてね。やっぱ知識はものすごいから参考になるしね。でも、やっぱり一番はあの空間が好きという点。爆音でソウルやファンクがかかってるとなんでもカッコ良く聞こえてくるもんなぁ。大好きです。

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